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- 【映画】 ヒューゴの不思議な発明
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2012.03.29 Thursdayアカデミー賞に多数ノミネートされたことで評判となったこの映画。観てきましたよ。もちろん、期待大。アカデミー賞というキーワードに胸躍らされたのはもちろん、CMで放映された美しい映像は、どのように織り込まれているのか、ということも期待の要素でした。……しかし。しかし!観てきた限り、その期待を上回ってくれることはありませんでした。確かに映像の美しさは否定しませんが、それを除いてしまうと「?」しか残らない作品だったというか。そうですね。ぶっちゃけて言えば「脚本と演出が噛み合っていない」これに尽きます。まぁ、映画の歴史に詳しく、映画創世記から現在に至るまで、すべての作品に愛を注いできた方なら、至高の作品かもしれません。そのくらい、コアな内容なんです。だから逆を言えば、そこまでのマニアでなければ、僕のように頭にいくつもの「?」を浮かべてしまう作品といえるでしょう。もし、この映画をこれから観ようと思っている方がいたら、事前にチェックしておいてほしいことがあります。「月世界旅行」というジェール・ヴェルヌ原作の映画作品が、映画界にどのような影響を与え、その監督は他作品でどのような革命を起こしたのか、十分くらい知っている。もし、そういえる人なら、この映画は楽しめると思います。残念ながら、僕はそのタイプではなかったのですが。ネタバレレビューは、気が向いたら書きたいと思います。
- 【映画】 TIME タイム
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2012.02.24 Friday全人類の老化が25歳で止まる近未来。しかし、それは決して夢を叶えるシステムではなかった。なぜなら、そのシステム上にいる人々は皆、25歳になった瞬間、左腕に刻まれたタイマーが動き始めるからだ。ただし、そのタイマーで流れる時間は他者と取引することができ、同時にそれは貨幣と同等の価値を生み出すこととなった。すなわち富裕層は命(残り寿命)を得ることができ、貧困層はわずかな時間を得るために薄利での労働を強いられていた。何もせずとも富と命を得続ける富裕層、努力しながらも十分な余命を得られない貧困層。この差を生み出しているもの、それはいったい何なのか……!というのが、この話の大筋なのですが。結論から言うと、そこそこのアクションシーンと美しい映像、そこで繰り広げられる資産家の娘と貧困層の男が紡ぐラブロマンスがあるこの映画は、デートにもってこいですね。逆をいえば、中途半端なアクションのハリウッド映画って感じです。あちこちで書かれていますが、本当に設定は良いのに、それを活かすためのシナリオが残念なんですね。どう残念だったかということについてはネタバレになる可能性があるので後述しますが、1つだけ。おそらく皆さんが心の中でふくらませている疑問の半分以上は解決されずに終わります。しかも、新たに生まれた疑問も、ほぼ放置。驚きどころはただ1つ。金銭の授受が時間に変わっているという設定の斬新さ。これだけ。あとは、その場その場の雰囲気で創り上げられた話という感じですね。あ、それと今の格差社会を風刺し、最終的に爽快感が得られる映画、ってとこでしょうか。ていうか、格差社会を風刺したくて作られた映画って感じもします。その「格差社会をぶっとばせ」ってことが言いたいがゆえ、細々としたSF的な疑問はスルーされているように思えますので、シナリオにこだわる方は要注意の映画です。では、この後はネタバレ。
- 【映画】 はやぶさ 遙かなる帰還
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2012.02.18 Saturday
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20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
¥ 5,798
Amazonランキング: 477位
じつは、堤幸彦バージョンのはやぶさ/HAYABUSAも観たかったのですが、いろいろあって観ることができず。そのため両者の比較はできないのですが、まぁ、比較するために映画を観ているわけではないので。で、結局のところどうだったかというと、とてもよかったです。堤幸彦バージョンの方は「はやぶさ」目線だったらしいのですが、こちらはどちらかといえば技術者目線。だから非常にドキュメンタリー色が強く、展開に重きを置いている人だと、抑揚のないストーリー展開に苦痛を感じるかもしれないです。逆を言えば、ドキュメンタリー映画を楽しめる人なら、この映画は至高の作品となるかもしれません。観ていてイライラする人には、あまりオススメできない作品といえます。では、ここからはオススメの人に対してのレビューを。これは僕も誤解していたのですが、スタートは「はやぶさ」の開発着手ではなく、M-Vロケット打ち上げから始まります。技術者目線の映画なら、当然、開発段階から描かれるのだろうと思っていたので、正直がっかりしていたのですが、じつはこれ、誤解だったんです。瀧本監督は、開発についての話をないがしろにしていたのではなく、映画としての大事なポイントである「おもしろいこと」からブレさせないために、この路線をとったんですね。これは、後々のストーリー展開で知ることができます。さて、打ち上げから始まった物語ですが、冒頭からしばらくの間は、間延び感が絶えません。人間ドラマが淡々と流れていくだけですので、例えドキュメンタリーに抵抗がなくても、人によっては苦痛を感じるかもしれません。また、物語の中では専門用語が飛び交ったり、意味有りげなはやぶさの様子が描かれていたりもするのですが、それに関する説明も特になかったりします。もちろんそれは無意味ではなく、イオンエンジンの不調であったり、宇宙事業の困難さを示すものであったりするのですが、無駄に時間が伸びるということで省かれてしまったのかもしれません。でも、個人的には省かないで欲しいところも何箇所かあったんですよね。そこがちょっと残念かな。ただ、この前半部分もまったく無駄というわけではなく、軌道計算の達人である山口氏やイオンエンジンの開発コンビである藤中森内ペア、はやぶさを記事にする井上真理や下町ではやぶさの部品に携わった東出のおやじさんなどが、各々苦労したこととともに紹介されてます。それもやっぱり淡々としているわけですが。でも、後半三分の一になると話は急展開を見せ、技術者たちの夢と希望が現実味を帯びてきます。そしてその「現実味」が「現実」となった瞬間、泣いちゃうんですね。出演者も観客も。仕方ないですよ。男くさく泥臭く頑張ってきた男たちが報われる瞬間ほど、嬉しいものはないです。そういう共感が得られる映画として、この映画は非常に良作だったと思います。では、以下ネタバレ。
- 【映画】 ALWAYS 三丁目の夕日 '64(2D)
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2012.02.18 Saturday
これまでも何度か映画は観てはいたのですが、レビューを書くほどモチベーションを上げることができずにいました。でも、相変わらず映画は面白いですね。というわけで久しぶりのレビューはこの映画を。長いこと書いていませんでしたので、へなちょこな文章ですが、そこはお許し下さい。ちなみにこの商品画像は前作のもので、参考として掲載してます。現在映画館で公開中の「ALWAYS 三丁目の夕日 '64」ではないのでご注意を。で、感想はというと、良い意味でも悪い意味でも普通に笑えて、普通に泣けて、普通に楽しめる映画でした。あ、先に言っておきますが、僕は一作目こそ観てはいるものの「ALWAYS 続・三丁目の夕日」は観ていません。それでも十分に楽しめました。さらに言えば、一作目を観ていなくても、おそらく大丈夫かと思われます。なので、観てみたいけど、まったく観ていなからなぁ、という方も、これを機にご覧になってみてると良いかと思います。でも、前作を観ておくと感慨深さが増しますので、可能なら前作を観て損はありません。ちなみに僕が観たのは2Dでしたが、むしろこっちが良かったかも。3Dだと映像に気を取られてしまい、肝心の話がぼやけてしまったかもしれない、なんて思ってます。では、それを踏まえてもらったうえで感想を。まず、良い意味で普通だったこと。これはいくつもありますが、特に高評価だったのが「未来を夢見る人々」の様子が見事に描かれていたこと。あまりにも出来すぎているという印象を持つ人もいるかもしれませんが、映画に夢を求めたい僕としては、このくらいがちょうど良かったりします。それに、劇中で起こる事件も世界を揺るがすものなんて、一切ありません。本当に隣近所の話なんです。でも、だからこそ懐かしさがあり、それを楽しむことができるのです。あと、これは小さなことですが六ちゃんは、めっちゃ美人さんになってました!逆に悪い意味で普通だったこと。これは一点。一つは、普通であるが故に、前作を超える評価はしづらいということ。まぁ、当然ですね。今回の感動が前回の感動と同じなら、どうしても二回目が薄くなってしまう。ですから、これは制作者の問題というより、観客のわがままということなのかもしれません。では、これ以上に詳しいことはネタバレになりますので、以下に後述します。まだご覧になっていない方はご注意を
- 【雑記】まったりすぎですね。
- 【ゲーム】 流行り神DS 1&2
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2009.09.18 Friday
当時、友人にかなりオススメされていたタイトルなのですが、テレビの前に長いこと座ってゲームをすることに慣れていなかったこともあって、ずっとプレイしていませんでした。
それがDSに移植されたということで、寝転がりながらプレイしてみたわけですが。
めっちゃ面白いですね。
シナリオの出来が良いということもあるのですが、それ以上に素晴らしいのがゲームに詰め込まれた情報の多さ。
都市伝説に主軸を置いたストーリーだということもあって、オカルト的な見識と科学的見地、両方からアプローチできるストーリー展開は、ゲームならではの醍醐味でしょうね。
特にシリーズ1作目である流行り神DS 都市伝説怪異事件は各章のタイトルからストーリーを連想し、それによって導き出された予想に従って行動していけば、比較的簡単に「ランクS」を取得することができます。
ただ、「比較的簡単」とは言っても、ストーリーに練りこまれた情報量が半端じゃないので、予想を上回る展開や重厚さを感じることが多く、満足度は抜群。
個人的には、画風が絵画っぽいため、あまり「萌え」を感じないのが残念ですが、それを差し引いても物語が楽しいので、「ランクS」と「既読率100%」を目指して延々とプレイしちゃうくらい楽しんでしまいました。
で、新たに流行り神2DS 都市伝説怪異事件をプレイしてみたわけですが……。
- 【雑記】 ひっそりまったりと再始動
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2009.09.15 Tuesdayども。お久しぶりです。
もう、更新は一年ぶりくらいですね。
ごめんなさい。
本当は、もうちょっと早く再始動する予定だったのですが、かなり遅れました。
閉鎖も考えなかったわけではなかったのですが、好きなんですよ。
映画もライトノベルも。
残念ながら、いろいろと事情があって、今は映画を見ることもできない状態ですが、ライトノベルなら読むことができそうなので、ひっそりまったりと再始動することに。
あ、そうそう。長い休止期間の間に、NintendoDS Liteを手に入れました。
おかげで今は、ライトノベルよか、DSをプレイする時間が長いですね。
というわけで、しばらくはDSをプレイしてのレビューが増えるかもです。
現在は流行り神2DS 都市伝説怪異事件 をプレイ中。
近々、やってみた感想などを載せますです。
- 【小説】 レンタルマギカ 魔法使いVS錬金術師!
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2008.05.09 Friday
ファンタジー小説は、あまり僕の好きなジャンルではありませんが、膨大な情報量で説明口調に終始しがちな内容に、適度なラブコメ要素とアクションシーンを加えることで、魅力ある作品に仕上がってます。
今回、特に魅力を感じたのはアクションシーンかな。
映画やアニメと違い、読み手に物語のスピードを一任する「小説」は、よほどの文章力がなければ読者を楽しませることができません。
でも、この作品はそれをうまくやっているんですよね。
文章を目で追っているだけで、むせぶような煙に目を細め、立ち込める毒気に息が止まり、飛び交う光の矢に目を奪われます。
改めて、小説は「行間」を楽しむものなんだなぁ、と思わせてくれますね。
それに、主人公である伊庭いつきのキャラもグッド。
ヘタレでありながら、肝心なときにはヒーローになる。いわゆるお約束な主人公ですが、だからこそ安心して読めるわけで。
アニメ化されたことに合点がいく作品だと、個人的には思っています。
ただそのキャラクターなのですが、惜しいかな、ヒロインである穂波のキャラが弱い気がするんですよね。
非常に個性的だとは思うんですが、何かいまひとつ魅力が伝わってこない。
それがもったいないんだよなぁ。
もっと突飛な発言とかしてくれると、かわいさも感じられると思うんですけどねぇ。
あ、そうそう。大切なことを書くの忘れてました。
この本はシリーズ二冊目にあたるのですが、時系列的には三冊目にあたります。
ややこしい話ですが、どうやら次の三冊目が、本来の二冊目らしいんですね。
というのも次の三冊目、短編集になっているらしく、そこで一冊目と二冊目の間の話が描かれているみたいなんです。
おかげで、唐突に感じる設定がいくつかありまして。
もしかしたら、次の三冊目から読んだ方が良かったのかも。
そういえば友人から借りたとき、そんなことを言われたような気がするなぁ。
- レンタルマギカ ~魔法使い、貸します! (角川スニーカー文庫)
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2008.04.23 Wednesday
で、これまた久々なのですが、一冊、文庫を読了いたしました。
まず、先に言っておきましょう。
本当に久しぶりです。物語でこんなに熱くなれたのは!
以前、とある事情によりブログから遠ざかって2〜3年。
その間にも何冊か読んではいたのですが、ブログに書き込もうという気力が出ずじまい。
当時から、うすうすと理由は感づいていましたが、今回の一冊ではっきりしました。
燃えと萌え。
僕にはこれが必要だったんです。
じつをいうと、この本は以前からいろいろな知り合いに薦められおりました。
といっても、この本に興味をもったのは、アニメ化されたことがきっかけだったわけですが、いかんせん、ブログも更新していないうえに積み本がたまりまくりの状態。
僕としては、なんだか手を出しちゃいけないような気がしていたんです。
しかし、今回、友人の家でこのシリーズを発見してしまい、我慢できずに借りてしまったわけです。
ちょっと前フリが長くなってしまいましたが、ここからが本題。
この、レンタルマギカ、何が熱くなれるかと申しますと、まぁ、最大の理由と言っていいんでしょうかね。設定がベタなんです。
ヘタレなのに、なぜかモテモる主人公の少年、ツンデレな幼なじみに、かわいい美少女たち、そして主人公の少年がじつは……という、まさに激甘なラブコメテイストでこの作品は構築されているわけですが、それで終わらないのが、この作品が持つもう一つの魅力。
本作は、現代に存在する魔法使いたちが主要キャラとなっているのですが、その存在理由や現代文化との関係、利点・欠点がしっかりと語られています。
少々、その解説に疑問を感じる部分もありはしましたが、それはご愛嬌のレベル。
著者である三田誠さんは、もともとグループSNEの所属ということもあってか、本文内で語られる魔法観はけっこう緻密で緻密。それゆえ、どこかリアリティを感じさせます。
でも、だからといって、分かりづらくなることはありません。
適度な情報量と適度な設定解説。そこに大量のラブコメ要素を加えれば、そこに出来上がるのは、僕の大好物というわけで。
もうすでにアニメ化もされていますし、すでに既読の方も多いでしょうが、そうでない方のために言っておきますと、これは
ラブコメ好きの方ならオススメの一冊。
ぜひ読んでみてください。
では、これから友人のところへ行って、続きを借りてこようっと。
- 【パソコン】 ついでにマウスも買ってみた。
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2008.03.08 Saturday
というのも、店頭でこのマウスを触った際、すごく気になったからです。
それに、新しいレーザー方式というのも気になりました。
しかし、すぐに手を出さなかったのは、この製品がワイヤレスだったためです。
ボクは趣味でデザインソフトを触ったりしているので、けっこう入力用インターフェイスにはこだわりがあったりしまして、その条件の一つに「絶対に誤作動しない」ということがあります。当たり前のことですけど。
でも、ワイヤレスの場合、何らかの事情で電波障害が発生すれば、誤作動の可能性が生まれます。
それに、電池やバッテリーを使用する点も好きではありません。
電池が切れた時点でマウスが使えなくなるわけですから。
そんなこともあって、けっこう悩んだのですが、長時間使っても疲れない、それは本当なのか興味がありまして、けっきょく使ってみることにしました。
で、結論ですが、いわれているとおり、手のフィット感はかなり良いです。
ただ、Amazonのレビューを見る限り、これは手の大きな人の感想らしく、手の小さな人には苦痛に感じるらしいです。
だから、世の中には小さなマウスが多すぎる! という人なら、使ってみても損はないという感じではないでしょうか。
一方、ワイヤレスの感度ですが、これは疑問が残るかも。
受信側が少しでも離れるとアラートが表示されるようで、いまのところマウスと受信機の距離は10センチ以内になるよう使っています。
僕の場合は、これでほとんど問題ありませんが、ワイヤレスという点で失敗した経験のある人は、手を出さない方が良いかもしれませんね。
操作精度に関しては、まぁ予想通りというか、イメージした通りに動いてくれますので、さすがレーザーというところでしょうか。
そんなわけで、総合評価は比較的高めですが、あくまでこれはボク基準の話。
実際を言えば、使う人を選ぶというところかもしれません。
あとは電池の寿命次第。
ぜんぜん使えねぇや! てなことにならなきゃいいんですけど。