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【小説】 狼と香辛料 II
支倉 凍砂
メディアワークス
¥ 662
Amazonランキング: 902位
すみません。またちょっと間が空いてしまいました。
で、その理由は前回と一緒。
本を読んだ直後に更新、ということができなくなってます。
体力がないのか、気力がないのか。
どうにかしたいのですけどねぇ。

さて、第一巻で期待を膨らませ、挑んだ第二巻。
予想通りにすばらしい!
残念ながら、そのおもしろさを語るには、物語の中盤まで説明しなければならないため、ここでは多くを語りませんが、これだけは言っておきます。

中盤以降のワクワク感がたまらない。

どういうものかというと、図式にすればこんな感じ。

日常→絶望→希望→逆転勝利。

オーソドックスといわれればそれまでですが、でもこれは黄金の図式でもあります。
ハラハラさせておいてから、一気にハッピーエンドに向かっていく物語は、まさにワクワク感の塊。

いやぁ、しばらく読んでいなかった冒険小説の興奮が蘇ってきた感じで、希望が見えた瞬間、小声で「おっしゃ、これからだ」なんて呟いちゃったほどです。
いやぁ、すばらしい構成力です。

一方、キャラクターの方ですけども、こちらもなかなか。
特に注目したのはロレンスのキャラクター。
第一巻では非常に「普通」なキャラクターだったロレンス。
しかし、この巻で、その位置づけが少し変わりました。
それは「ちょっとだけ頼れる男性」という位置。
ボクは、多くの男性が理想とする自分の姿って、こうしたロレンスみたいなものだと思っています。
そりゃ、何から何まで頼ってもらえるような存在にはなりたいですが、そうそうなれるものではないし、第一現実味もない。
しかし、少し頼れる人、という程度になら、なれるんじゃないかな、なんて思ったりしていると思うんですね。

だから男性の読者は、ロレンスに感情移入しやすいんじゃないかと思うわけです。
ていうか、ボクがそうだっただけなのかもしれないですけど。

だから、自分の分身のような存在であるロレンスががんばる姿は心から応援できたし、希望が見えた瞬間は心から喜ぶことができました。

いやぁ、ホロが第一巻よりも可愛くなっていることは予想していたけど、ロレンスのキャラがここまで良い味を出してくるとは予想外でした。

これは次の巻が楽しみです。
次はどんな展開が待っているんだろう。
噂ではラブコメ要素が強くなっているっぽいので、それにちょっと期待、かな。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★★[最高!], 04:08
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【漫画】 それでも町は廻っている 1 (1)
石黒 正数
少年画報社
¥ 560
Amazonランキング: 629位
昨日は、ラノベを読んでいるうちに撃沈。
ただでさえ積み本が山と溜まっている状態なのに、このスピードだと消化が追いつかないです。
もっとがんばらなきゃなぁ。

というわけで、今日もレビューできるかどうか分からないので、前に読んだ一冊をレビュー。

僕は以前に、なにも考えずに読める漫画が好きであることを書きました。
そして、それにピッタリなのが四コマ漫画であることも。
だから僕は、漫画=四コマ、という考え方で本屋を回ったり情報誌を見ていたりしたのですが、その情報誌で、この漫画の情報をゲット。
僕の大好きな四コマをすべて評価している人が、同じようにこの漫画を評価していたんですね。
というわけで、すぐに購入したわけですが、

これがまた大当たり。

なんて説明したら良いのか分かりませんが、こち亀からマニアックな知識と両さんを取り除き、そこに普通なようでそうでない女子高生と、妙な萌え要素を加えたコミック、と言えば良いでしょうか。

これでも分からなければ、一言で理解しちゃってください。

良い感じでの非日常系日常下町漫画

なんだ、ということで。

そう説明するしかないんですよねぇ。
だって、ラブコメやらギャグやらSFやらがごった煮になっているものですから。

まぁ、いろいろな方面で楽しませてくれる漫画ですので、好きになれる人は多いと思います。
しかし、本当、なんて説明したら良いのか分かんねぇなぁ。


追記。
SFが好きな方へ。
木星の話では突っ込まないように。
これも味というものなのです。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★★[最高!], 12:05
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【漫画】 まい・ほーむ 1 (1)
むんこ
竹書房
¥ 620
Amazonランキング: 17680位
最近、持病の腰痛が悪化気味で、パソコンの前で文字を打つのがつらくなってます。
昨日もパソコンを開くまではやっていたのですが、そこから先に進めず、撃沈しておりました。ごめんなさい。
さて、本日も、お気に入りの四コマです。
ていうか、むんこレビューです。
本当、はまってるなぁ。

で、今回は、むんこ作品としては昔から知ってはいたものの、今まで手を出していなかった作品、「マイ・ホーム」です。

この作品は、堀川史郎と、その娘である堀川舞という父子家庭をメインに描かれているのですが、この作品のノリがまぁ、軽い軽い。
おそらく、むんこ作品の中でも、このシリーズはギャグの量がダントツで多いんじゃないでしょうか。

というのも、主人公である父、史郎という人間が冗談みたいなキャラなんですよね。
寒かったら布団から出ない。夜更かしはする。ピーマンは大嫌い。
そして、なんといっても、これらのことで
娘の舞にどつかれ続けている。
ちなみに言っておくと、舞は小学校三年生です。
でも、家事は完璧。生活態度も主婦レベル。
家庭に迎えれば、すばらしい母親になること間違いなしのお子様。
そんな娘と父の日常が描かれているわけですから、ドタバタしないわけがない。

でも、何よりすごいのは、ここまで大人びた小学生と、その子供に足蹴にされているだめな人間がメインであるにもかかわらず、それが嫌味になっていないことですね。
舞ちゃん、偉いなぁ。
父ちゃん、ガキすぎておもしれぇ。
そんな印象しか残らない。
まさに、むんこワールド、ここにありって感じですね。

読後感もさっぱりしていて、非常に読みやすい作品ですので、気になる方はぜひ。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★★[最高!], 23:41
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【漫画】 だって愛してる
むんこ
芳文社
¥ 600
Amazonランキング: 9635位
らいか〜が非常に気に入ったので、作者買いしてしまった作品。
いや、こちらも予想通り楽しませてくれました。
まさに、むんこの二大連載と謳われるだけのことはあります。
お話としては、売れない作家の寺田雄二と、その妻、街子のラブラブな夫婦生活を描いた日常の物語、というだけのことなのですが、あいかわらずこの人の「日常の切り出し方」は秀逸ですね。
それを特に感じさせるのが、この夫婦と読者の距離感。
身近なようでいて、じつはそうでもない二人の夫婦。
まさに自分と他人も、同じような距離感にあると、僕は思うんですよね。
自分にとって、他人の生活はミステリアス。その逆もまた然り。
だから、他人の生活には興味があって当然。
この作品は、その気持ちを満足させる力があるのだと思います。

それに何より、この作品には僕の大好きなラブコメ要素が満載。
読めば読むほど、街子さんというキャラがかわいくて思えて仕方がない。
雄二の担当編集者である曽根が街子さんに惹かれる気持ちが、痛いほど良く分かる。

これを読んでいると、結婚っていいなぁ、夫婦っていいなぁ、なんて思っちゃいます。

しかし、この手の絵に「萌え」を感じるとは思っていなかったから、かなりびっくり。
やっぱり漫画って、絵よりもネタが命、ということなんでしょうねぇ。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★★[最高!], 03:36
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【漫画】 らいか・デイズ
むんこ
芳文社
¥ 600
Amazonランキング: 42433位
えと。
今日は二件まとめて更新です。
というのもですね。更新内容を切り替えてから、ぜひともレビューしたい作品があったのですよ。
それがこれ。
はっきり言って、最初は興味のない漫画だったんですよ。
絵は萌え系じゃないし、むしろヘタウマの部類。
それでも手に取ってしまったのは、裏表紙に四コマが一本載っていたから。
これは内容に対する自信の表れだろうな、と判断したわけです。
実際、その一本が面白かったし、何より現時点で四冊も出ていたから、はずれの可能性も薄かろうと思っていたわけですが。

しかし、買ってみてびっくり。

はずれどころか大当たりでした。

内容としては、大人顔負けの働きで同級生のみならず先生たちからの絶大な信用を得ている春菜来華と、その周囲で巻き起こる普通のお話、というところなのですが、この「普通」のさじ加減が半端じゃない。

普通、こういう話って、ギャグのオンパレードだったりするものですが、この作品に関しては、それがない。
普通の話だから、ギャグもコメディもそして切ない話もある。
ただ、人を楽しませる四コマだから、切ない話をしたとしても、不幸な気持ちのまま終わらせることはしない。
そういう作品なわけですが、僕が驚かされたのは、こういう話を、

すべて四コマで表現しきっているということ。

これはすごいことだと思いますよ。
だって、本来ならバックグラウンドあっての感動話を、たった四コマで表現し、なおかつ切ない話からちょっと幸せな気持ちに転化させる。
これを描いたむんこという方は、並々ならぬ四コマセンスの持ち主だと思います。

ちょっとべた褒めになっちゃいましたけど、それくらい感心してしまった作品なんですよ。
もし、このブログを呼んでいる方で漫画家を目指している方がいたら、ぜひともこの作品を読んでもらいたいですね。
極限まで無駄を切り詰める良いお手本になるんじゃないかと思います。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★★[最高!], 04:06
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【漫画】 B型H系
さんり ようこ
集英社
¥ 530
Amazonランキング: 8131位
最近は疲れ気味で、小説を読む気がしないという話を、先日の記事で書きましたが、そういう精神状態のとき、僕にとって非常に頼りとなるのが漫画の存在。
といっても小難しい内容のものではなく、あくまで何も考えずに読める作品限定。
さらにはラブコメ要素も入っていると最高なのですが、そういう漫画って、そうそうないのが現実なんですよね。
ましてや僕の場合、小説ばかり読んでいますから、いまどきどんな漫画があるかも分からず、本屋でコミックスを手に取っては、何か違うなぁ、と思いつつ棚へ返すことの繰り返し。
そんな中、たまたま友人の部屋へ遊びに行ったとき、手にしたのがこの本でした。

いわゆる四コマ漫画なのですが、これがね。

ドンピシャでした。

これだったんですよ。
僕が読みたかったのは。
ラブコメ要素満載で、気軽に読めて、どこから読み始めてもどこで読み終えても問題なし。
絵柄もちょっと萌え系でかわいいし、内容が妙にHなのもうれしい限り。

内容としては、
モテ系美少女であるところの山田(名前は不明)が、じつはエロ妄想少女で、そのことが起因してか、生まれてこの方彼氏を作ることができない。
さらに最近は、美少女であることを自覚→彼氏がいると思われているはず→でもいない、というコンプレックスも生まれ、彼氏作りは絶望的。
しかし、そこで驚くほど無個性な小須田崇に出会う。
どのくらい無個性かというと、同じクラスの山田が存在に気づかないほどだったりするのだが、そこで山田はひらめいた。
こいつなら彼女はいないはず。
なら、自分のことも笑わないに違いない。
ならば、こいつを彼氏にしてしまおう。
まさに邪念もいいところだが、何分、彼氏を持っていないことがコンプレックスであるうえに、美少女であることを自覚しているプライドが邪魔をして、素直に告白が出来ない。
一方、実際に彼女を作ったことのない小須田も、トンチンカンなアプローチをしてくる山田に対して、一時的に恐怖を感じるも、じつは自分に行為を持っているのでは? とも思い始める。
しかし、まさかな〜、という気持ちが大きくて、なかなか山田の気持ちを確認することができない。
果たして、この二人の奇妙な恋愛は、どんな展開を見せるのか。

というものなのですが、もうこれがバカバカしいのなんの。

手元にあったら、ついつい手に取ってしまう感じで、読みやすさ抜群。
僕と同じように、気軽に読める漫画を探している方がいたら、ぜひ読んでみてください。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★★[最高!], 03:33
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【小説】 とらドラ!
とらドラ!
とらドラ!
竹宮 ゆゆこ

更新、ちょっと遅れてしまいました。
ごめんなさい。
さてさて、今週チェックしたうちの一冊がこれ。
あの竹宮ゆゆこさんが書いたということで、手にとってみたわけですが、

いや、予想以上におもしろい!

正直言っちゃうと、キャラ設定は甘い、という気はするんですよ。
主人公の高須竜児は、ご愁傷さま〜の二ノ宮くんと似た印象を受けるし、逢坂大河にいたっては、前作の相馬広香のキャラを、より強烈にした感じ。
こうなると、天然キャラの櫛枝実乃梨も松澤小巻を活発にしただけか? なんて思ってしまいかねないところですが、実際はそうならなかった。

その理由は簡単です。

竹宮さんが生み出したすべてのキャラは、作られた設定の中で、ところ狭しと動き回っているからです。

しかも、その奔放な行動の中に破綻した設定は感じられず、すべてが自然。
ゆえにすべてのキャラに感情移入がしやすく、時には一緒に苦しんだり、時には傍目から見て笑ったりができちゃう。

いやぁ、まさにラブコメとはこうあるべきだ、という、お手本みたいな作品です。

どうやら五月には続刊も出て、シリーズ化されるようですし、今後が楽しみな作品だったりします。

まぁ、願わくば前作みたいな尻すぼみにならなければ、良いなぁ、という気持ちもあったりしますが……。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★★[最高!], 02:33
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【小説】 カレとカノジョと召喚魔法 (6)
カレとカノジと召喚魔法〈6〉
カレとカノジと召喚魔法〈6〉
上月 司

ついに来ちゃいましたよ。最終巻!
もう、ずっと待ちこがれていたこの本。
前回のモヤモヤ感を引きずっているが故に、期待半分、不安半分。
僕の苦手な展開になるのではないか、そうじゃなくあってくれぇ!

と思いつつ、読みました。

読みました。

読む手が止まりませんでした。

おもしろい。

おもしろすぎる。

おもしろすぎるぞぉぉぉ!!

いやぁ、一気に読んじゃいましたよ。最後まで。

前巻のモヤモヤ感が解消されるかな、なんてとんでもない。
シリーズを通して、すべてのモヤモヤ感が払拭される一冊。

まさに最終巻となるにふさわしい一冊!

こんな素晴らしい締め方をしてくれた上月氏にエールを送ります。

そして次回作に期待します。

さて、もっと言いたいことがありますが、ネタバレになってしまうので、以降に譲ります。

以下、ネタバレ。
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author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★★[最高!], 03:03
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【小説】 紅
紅

片山 憲太郎


うーん、ごめんなさい。
またもや更新が遅れ気味。ちょっと、前の忙しさが尾を引いておりまして。

さて、そんな合間に読み終えることができたのが、この本。
最初、片山憲太郎氏の新作が出ているなんて気づかなかったんですよ。
しばらくは電波的な〜でやっていくもんだと思っていましたから。
で、シリーズを変えるからには、これまでの色を一掃した内容、たとえばファンタジーとか、そういうのになっているのかと思っていたんですね。
でも違いました。
電波的な〜と世界観は連続させたうえで、まったく違う話、いわゆるアナザーストーリー的な展開。
でも、それは嬉しい反面、期待値が下がってもいました。
だって、あのシリーズは、キャラも含めて気に入っていたわけですから、キャラが総入れ替えで、果たして楽しめるのかどうか、分からなかったわけです。

でも、僕は片山氏を信じて、読みました。
きっとおもしろいものを書いていてくれるに違いないと信じて。

そしたら。

すっげぇ、おもしろいの。

この面白さ、半端じゃないです。
確かに世界観が同じでキャラは総入れ替え。
でも、こちらはこちらで、またいいキャラが出てるんですよ。
しかもこれに、片山氏の引きつける文章力で読ませてくれるわけですから、おもしろくないはずがない。

グイグイ引き込まれましたね。えぇ。

ただ、ひとつだけ惜しかったのは、主人公・紅真九郎が、ややパターン化され気味の朴念仁であったことでしょうか。

でもそれを差し引いても、全体は作品として完成されていましたし、シリーズ化を匂わせるラストは、もう本当に大歓迎でした。

うん、こりゃ、どちらのシリーズが出たって買いまっせ。僕は。

ついつい二度三度読んでしまいたくなるくらいおもしろいので、電波的な〜シリーズが大好きという方は、ぜひ手にとってください。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★★[最高!], 17:31
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【小説】 9S (ないんえす?) SS
9S(ないんえす?)SS
9S(ないんえす?)SS
葉山透


さて、本日最後の更新。
じつは、以前から読みたくて読みたくて仕方がなかったんですよ。
電撃hpに、ナインエスの番外編が収録されていると知ったのが、ずいぶん後のことで、その話を読むためには、バックナンバーを買うしかなかったんです。
だから、文庫化を熱烈に希望していたら、叶っちゃいました。

というわけで、購入次第、すぐさま開いたのですが……。

大爆笑。

卑怯だ。
卑怯すぎるよ、葉山さん。
ナインエスのキャラでこんなことをすれば、笑ってしまうの当然じゃないですか。

峰島由宇が女の子らしいことをする。
たったそれだけのことなのに、卓越した知識と洞察力が邪魔をして、あさっての方向へ努力を始めるし、それに対抗する摩耶も摩耶で、お嬢様育ちが災いしてライバルにもならない。
この二人を組み合わせてキッチンに立たせる。

卑怯だよ、卑怯すぎるよ。この設定。

終始ニヤニヤし通しの一冊。
これは続刊も買いですな。

ナインエスシリーズが好きな方なら、絶対に損はしないので、ぜひ買うべし。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★★[最高!], 04:34
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