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- 【映画】 はやぶさ 遙かなる帰還
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2012.02.18 Saturday
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20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
¥ 5,798
Amazonランキング: 477位
じつは、堤幸彦バージョンのはやぶさ/HAYABUSAも観たかったのですが、いろいろあって観ることができず。そのため両者の比較はできないのですが、まぁ、比較するために映画を観ているわけではないので。で、結局のところどうだったかというと、とてもよかったです。堤幸彦バージョンの方は「はやぶさ」目線だったらしいのですが、こちらはどちらかといえば技術者目線。だから非常にドキュメンタリー色が強く、展開に重きを置いている人だと、抑揚のないストーリー展開に苦痛を感じるかもしれないです。逆を言えば、ドキュメンタリー映画を楽しめる人なら、この映画は至高の作品となるかもしれません。観ていてイライラする人には、あまりオススメできない作品といえます。では、ここからはオススメの人に対してのレビューを。これは僕も誤解していたのですが、スタートは「はやぶさ」の開発着手ではなく、M-Vロケット打ち上げから始まります。技術者目線の映画なら、当然、開発段階から描かれるのだろうと思っていたので、正直がっかりしていたのですが、じつはこれ、誤解だったんです。瀧本監督は、開発についての話をないがしろにしていたのではなく、映画としての大事なポイントである「おもしろいこと」からブレさせないために、この路線をとったんですね。これは、後々のストーリー展開で知ることができます。さて、打ち上げから始まった物語ですが、冒頭からしばらくの間は、間延び感が絶えません。人間ドラマが淡々と流れていくだけですので、例えドキュメンタリーに抵抗がなくても、人によっては苦痛を感じるかもしれません。また、物語の中では専門用語が飛び交ったり、意味有りげなはやぶさの様子が描かれていたりもするのですが、それに関する説明も特になかったりします。もちろんそれは無意味ではなく、イオンエンジンの不調であったり、宇宙事業の困難さを示すものであったりするのですが、無駄に時間が伸びるということで省かれてしまったのかもしれません。でも、個人的には省かないで欲しいところも何箇所かあったんですよね。そこがちょっと残念かな。ただ、この前半部分もまったく無駄というわけではなく、軌道計算の達人である山口氏やイオンエンジンの開発コンビである藤中森内ペア、はやぶさを記事にする井上真理や下町ではやぶさの部品に携わった東出のおやじさんなどが、各々苦労したこととともに紹介されてます。それもやっぱり淡々としているわけですが。でも、後半三分の一になると話は急展開を見せ、技術者たちの夢と希望が現実味を帯びてきます。そしてその「現実味」が「現実」となった瞬間、泣いちゃうんですね。出演者も観客も。仕方ないですよ。男くさく泥臭く頑張ってきた男たちが報われる瞬間ほど、嬉しいものはないです。そういう共感が得られる映画として、この映画は非常に良作だったと思います。では、以下ネタバレ。
- 【映画】 ALWAYS 三丁目の夕日 '64(2D)
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2012.02.18 Saturday
これまでも何度か映画は観てはいたのですが、レビューを書くほどモチベーションを上げることができずにいました。でも、相変わらず映画は面白いですね。というわけで久しぶりのレビューはこの映画を。長いこと書いていませんでしたので、へなちょこな文章ですが、そこはお許し下さい。ちなみにこの商品画像は前作のもので、参考として掲載してます。現在映画館で公開中の「ALWAYS 三丁目の夕日 '64」ではないのでご注意を。で、感想はというと、良い意味でも悪い意味でも普通に笑えて、普通に泣けて、普通に楽しめる映画でした。あ、先に言っておきますが、僕は一作目こそ観てはいるものの「ALWAYS 続・三丁目の夕日」は観ていません。それでも十分に楽しめました。さらに言えば、一作目を観ていなくても、おそらく大丈夫かと思われます。なので、観てみたいけど、まったく観ていなからなぁ、という方も、これを機にご覧になってみてると良いかと思います。でも、前作を観ておくと感慨深さが増しますので、可能なら前作を観て損はありません。ちなみに僕が観たのは2Dでしたが、むしろこっちが良かったかも。3Dだと映像に気を取られてしまい、肝心の話がぼやけてしまったかもしれない、なんて思ってます。では、それを踏まえてもらったうえで感想を。まず、良い意味で普通だったこと。これはいくつもありますが、特に高評価だったのが「未来を夢見る人々」の様子が見事に描かれていたこと。あまりにも出来すぎているという印象を持つ人もいるかもしれませんが、映画に夢を求めたい僕としては、このくらいがちょうど良かったりします。それに、劇中で起こる事件も世界を揺るがすものなんて、一切ありません。本当に隣近所の話なんです。でも、だからこそ懐かしさがあり、それを楽しむことができるのです。あと、これは小さなことですが六ちゃんは、めっちゃ美人さんになってました!逆に悪い意味で普通だったこと。これは一点。一つは、普通であるが故に、前作を超える評価はしづらいということ。まぁ、当然ですね。今回の感動が前回の感動と同じなら、どうしても二回目が薄くなってしまう。ですから、これは制作者の問題というより、観客のわがままということなのかもしれません。では、これ以上に詳しいことはネタバレになりますので、以下に後述します。まだご覧になっていない方はご注意を
- 【小説】 レンタルマギカ 魔法使いVS錬金術師!
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2008.05.09 Friday
ファンタジー小説は、あまり僕の好きなジャンルではありませんが、膨大な情報量で説明口調に終始しがちな内容に、適度なラブコメ要素とアクションシーンを加えることで、魅力ある作品に仕上がってます。
今回、特に魅力を感じたのはアクションシーンかな。
映画やアニメと違い、読み手に物語のスピードを一任する「小説」は、よほどの文章力がなければ読者を楽しませることができません。
でも、この作品はそれをうまくやっているんですよね。
文章を目で追っているだけで、むせぶような煙に目を細め、立ち込める毒気に息が止まり、飛び交う光の矢に目を奪われます。
改めて、小説は「行間」を楽しむものなんだなぁ、と思わせてくれますね。
それに、主人公である伊庭いつきのキャラもグッド。
ヘタレでありながら、肝心なときにはヒーローになる。いわゆるお約束な主人公ですが、だからこそ安心して読めるわけで。
アニメ化されたことに合点がいく作品だと、個人的には思っています。
ただそのキャラクターなのですが、惜しいかな、ヒロインである穂波のキャラが弱い気がするんですよね。
非常に個性的だとは思うんですが、何かいまひとつ魅力が伝わってこない。
それがもったいないんだよなぁ。
もっと突飛な発言とかしてくれると、かわいさも感じられると思うんですけどねぇ。
あ、そうそう。大切なことを書くの忘れてました。
この本はシリーズ二冊目にあたるのですが、時系列的には三冊目にあたります。
ややこしい話ですが、どうやら次の三冊目が、本来の二冊目らしいんですね。
というのも次の三冊目、短編集になっているらしく、そこで一冊目と二冊目の間の話が描かれているみたいなんです。
おかげで、唐突に感じる設定がいくつかありまして。
もしかしたら、次の三冊目から読んだ方が良かったのかも。
そういえば友人から借りたとき、そんなことを言われたような気がするなぁ。
- レンタルマギカ ~魔法使い、貸します! (角川スニーカー文庫)
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2008.04.23 Wednesday
で、これまた久々なのですが、一冊、文庫を読了いたしました。
まず、先に言っておきましょう。
本当に久しぶりです。物語でこんなに熱くなれたのは!
以前、とある事情によりブログから遠ざかって2〜3年。
その間にも何冊か読んではいたのですが、ブログに書き込もうという気力が出ずじまい。
当時から、うすうすと理由は感づいていましたが、今回の一冊ではっきりしました。
燃えと萌え。
僕にはこれが必要だったんです。
じつをいうと、この本は以前からいろいろな知り合いに薦められおりました。
といっても、この本に興味をもったのは、アニメ化されたことがきっかけだったわけですが、いかんせん、ブログも更新していないうえに積み本がたまりまくりの状態。
僕としては、なんだか手を出しちゃいけないような気がしていたんです。
しかし、今回、友人の家でこのシリーズを発見してしまい、我慢できずに借りてしまったわけです。
ちょっと前フリが長くなってしまいましたが、ここからが本題。
この、レンタルマギカ、何が熱くなれるかと申しますと、まぁ、最大の理由と言っていいんでしょうかね。設定がベタなんです。
ヘタレなのに、なぜかモテモる主人公の少年、ツンデレな幼なじみに、かわいい美少女たち、そして主人公の少年がじつは……という、まさに激甘なラブコメテイストでこの作品は構築されているわけですが、それで終わらないのが、この作品が持つもう一つの魅力。
本作は、現代に存在する魔法使いたちが主要キャラとなっているのですが、その存在理由や現代文化との関係、利点・欠点がしっかりと語られています。
少々、その解説に疑問を感じる部分もありはしましたが、それはご愛嬌のレベル。
著者である三田誠さんは、もともとグループSNEの所属ということもあってか、本文内で語られる魔法観はけっこう緻密で緻密。それゆえ、どこかリアリティを感じさせます。
でも、だからといって、分かりづらくなることはありません。
適度な情報量と適度な設定解説。そこに大量のラブコメ要素を加えれば、そこに出来上がるのは、僕の大好物というわけで。
もうすでにアニメ化もされていますし、すでに既読の方も多いでしょうが、そうでない方のために言っておきますと、これは
ラブコメ好きの方ならオススメの一冊。
ぜひ読んでみてください。
では、これから友人のところへ行って、続きを借りてこようっと。
- 【小説】 狼と香辛料
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2007.03.09 Friday
やっぱり、本を読むのが遅くなってるわぁ。
というわけで、この言葉からも分かると思いますが、久々にラノベを読んじゃいました。
前々から気にはなっていたものの、まったく手を出していなかった一冊。
この本に手を出さなかったのには、二つの理由があります。
ひとつは、ジャンルがファンタジーであったということ。
昔、ファンタジー小説がいやというほど流行っていた時期があって、僕としては、その頃に一生分のファンタジー小説を読んじゃった感があったんですね。
だから、ファンタジー小説はもういいや、という感じになってました。
そして、もうひとつは、この作品のヒロインである「ホロ」の語り口調。
さすが数百年も生きている賢狼というだけあって、ホロのしゃべり口調はどうもババくさくて、それが僕の中では、どうにも萌えにつながらなかった。
しかし、そんな理由で敬遠していた作品が、「このライトノベルがすごい2007」で第一位を獲得している。
僕は、この本でハルヒシリーズに出会っていますから、さすがに一位の結果は無視できない、というわけで手に取ったわけなのですが……。
いや、よく出来てる。
というのが、この作品に対する正直な感想でした。
はっきり言って、爆発的なインパクトがある作品ではないのですが、ファンタジーと経済を組み合わせる考え方は奇抜でしたし、絶妙でした。
普通、経済の話をするなら現代劇でなきゃいけないものですが、たしかにこのタイプの話なら、ファンタジーでなきゃ成立しません。
うん、よく考えている、って感じです。
それに文章やストーリー構成もなかなかのもので、以前に読んだ「女子大生会計士〜」で感じた、キャラの魅力が薄いだの、人間関係に触れていないだのという不満が、この本ではまるまる解消されていた感じ。
特にロレンスとホロのやりとりでは、その滑稽な様子がまるでアニメでも見ているかのように、はっきりイメージできます。
ただ、その一方で、主人公であるロレンスというキャラは印象が薄く、そこがちょっともったいなかったかなぁ、とは思ったりもしたのですが。
ま、それがあったからこそ、ホロの魅力が際立ったのかもしれませんが。
この作品、十分にアニメの可能性を持っていると思うので、そうなったら、ちょっと観てみたい作品だったりします。
では、以下、ちょっとネタバレ。
- 【小説】 ゼロの使い魔 (5) トリスタニアの休日
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2007.01.04 Thursday
ゼロの使い魔 (5) トリスタニアの休日
ヤマグチ ノボル
じつを言うと、この一冊に手をつけるのは、けっこう遅めでした。
というのも、ほかのサイトではあまり高評価なものがなく、その理由として「ラブコメ要素が少ない」というのが大半だったため。
でも、これに手をつけなければ、ラブコメ要素がめちゃ高といわれる次の巻にいけない。
それはもっと許せない!
というわけで手を伸ばしたわけなのですが……。
おやぁ、意外とおもしろいんでないかい?
たしかに、才人とルイズがメインになったラブコメ話は三話中一話目に収録された「『魅惑の妖精』亭」だけなのですが、タバサとキュルケにスポットを当てた「炎の出会いと風の友情」では、「その他大勢の愉快な仲間たち」でしかなかった彼女たちのキャラに厚みを持たせる作品となっていますし、某映画を模倣した「トリスタニアの休日」では、才人とアンリエッタの休日では、「おいおい、ルイズどうするよ、おい」なんて、読みながら身もだえしちゃったりもするんですね。
これを橋渡し的な一冊としていた僕としては、まさに食わず嫌いだったなぁ、と。
まぁ、ルイズ×才人のストーリーが大好きな人には物足りないかもしれませんが、この作品のすべてが好きなんだ! という人には十分おすすめできますので、そういう方はぜひ。
- 【小説】 いぬかみっ (8) 〜川平家のいちばん長い一日〜
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2006.03.16 Thursday
いぬかみっ!〈8〉川平家のいちばん長い一日
有沢 まみず
さてさて、ずいぶんと待ちこがれていた第八巻。
でも、ページをめくるのは、けっこう勇気がいりましたねぇ。
だって、これまでの話を収束させるための一冊ですもん。
赤道斉と大妖狐という二つもの強敵がいるんですから、すんなりと話が終わるはずもないわけで。
どんなシビアな展開が待っているんだろう。
そう思いつつ読み進めていくと。
やっぱり。
これから読む人のために詳細は伏せますが、最悪の状況がこれでもかっというほど出てきます。
でも、ページをめくる手は、最初と違って止められません。
要するにおもしろいんですよ。
次々とページをめくらなくちゃいけないと思わせるくらい。
だから、次々と不幸を遅うキャラクターたちの幸せを目にするまで、ページをめくる手が止まらない。
気が付くと、一気にラストまで読み切っちゃってましたねぇ。
一つの大きな区切りとしては、なかなかの一冊だったのではないでしょうか。
来月には新刊も出ることですし、かなり楽しみに待っていられそうです。
ちなみに、なぜ最高評価とならなかったのか。
う〜ん、それはちとネタバレになりそうなので、そこで話そうかな。
というわけで、以下ネタバレ。
- 【小説】 おあいにくさま 二ノ宮くん (1)
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2006.03.10 Friday
おあいにくさま二ノ宮くん1
鈴木 大輔
「ご愁傷さま二ノ宮くん」シリーズの番外編。
短編集ということで、ギャグ満載の内容を期待していたら、まさにそのツボにハマまくりな内容となってました。
いやぁ、これを読んでいると、最初に感じていた真由の可愛らしさが前編からあふれ出すようで、読んでいてニヤけまくり。
さすがに、内容としてはご都合主義的な流れもあったりして、その辺はどうかなぁ、なんて思ったりもしたのですが、まぁそれはギャグの範疇として納得できるものじゃないかと。
正直、ギャグ色満載であるため、読後感は「あ〜おもしろかった」ということ以外は何も残らないのですが、何も考えずに読めるという点で、十分に満足させてくれます。
しかしこのシリーズ、この段階で気づいたのですが、もしかしたら、まぶらほシリーズっぽくなっていくんでしょうかね。
ギャグとシリアスの同時進行は、嫌いじゃないからいいんですが、これはもう、ラノベにおけるシリーズ構成のパターンとして確立しちゃっているのかもしんないですねぇ。
- 【小説】 クビキリサイクル 〜青色サヴァンと戯言遣い〜
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2006.03.10 Friday
クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い
今週は急な仕事が入ってしまったため、映画がキャンセル。
積み本の消化も二冊に留まるという、いやぁな週になってしまいました。
ラノベは、ほぼ毎週のように数冊ずつ買っているから、明らかに積み本化が進んでいるんですよねぇ。
参った参った。幸せだけど。
さて、そんな状況下で手を付けたのが、この本。
もともとは「このライトノベルがすごい! 2006」で第一位になってるわけだから、まずは読んでおくか、という理由だけで読み始めたのですが、ジャンルの特定もできていなかったせいか、雰囲気だけを楽しんでいました。
しかし、それもしばらくすると苦痛になり始めた頃。
物語が急展開。急にサスペンスの様相を呈し始めます。
そこで初めて
これで推理小説だったのか!
なんて気づいちゃったりしたのですが、ここからが本当にジェットコースターのごとく、次々と読ませてくれはじめまして。
中盤にさしかかった頃には、
すっげぇおもしろいじゃん!!
と、最初は辟易していた厚さが名残惜しくなってしまうくらいハイスピードで読んでしまう始末。
基本的に、僕は文庫しか手を出さないので気づかなかったのですが、こんなにおもしろい本があったとは! と、衝撃を受けてしまいました。
まぁ、これまでにも銀英伝とかダーティペアとか闇狩師なんてシリーズが新書版で出ていたわけですから、気づかなかった僕がおかしいんですけど。
で、このシリーズ、何に感動したかっていうと、従来の推理小説の流れでありながら、いろいろな部分に独特な要素が散りばめてあるんですな。
世界観もキャラクターも、そして文体までもが独特。独特であるが故に新鮮。
そして、何にも増して素晴らしいのが、オリジナリティに溢れる内容でありながら、じつに読みやすいんです。
得てして、こういうクセの強い作品というのは、評価される内容でありながら、言い回しがまどろっこしすぎたりするものですが、それがこの本には感じられないんですね。
だから、この本が持つ新鮮みがダイレクトに読者に伝わってくるんじゃないかと。
そういう意味で言えば、この本が多くの読者に支持されるのは納得できました。
もちろん欠点がないわけではないのですが、まぁ、それは些細なことだと言っていいでしょうね。
ラノベはある程度読んでいて、もうちょっと趣向の違ったものが読んでみたい、という人には十分おすすめできるので、そういう方はぜひ。
ちなみに、僕がこの本を最高評価としなかったのは、ちょっとラブコメ要素が薄かったかなぁ、ということとかだったりします。
以下、ちょっとだけネタバレ。
- 【映画】 県庁の星
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2006.03.03 Friday
県庁の星
これはけっこう楽しみにしていた映画です。
最近の邦画は良作ぞろいで、観る価値に値するものが多い、ということもありましたし、何より、最近ニュースで話題になっている『官と民、それぞれの意識格差』がテーマになっているということが、僕の食指を動かしました。
で、観た感想はというと。
ちょっと違和感はあるけど、おもしろいんじゃない?
違和感に関しては、ネタバレになってしまうので後述しますが、でもそれは本当にちょっとだけです。
シナリオはうまく波が作ってあって、中だるみなんか感じさせませんし、キャスト陣も全員が好演しているので、十分満足。
そして何より良かったのは、官のあり方を非難する映画かと思いきや、じつは民の立場にも問題はあるんだ、ということを、じつに上手くアピールしている点だったりします。
詳しくは、実際に観ていただきたいので書きませんが、仕事をしている人間であれば、誰もが一つくらいは、この映画で思い当たることを目の当たりにすると思います。
この映画には、様々な要素が含まれていますので、サクセスストーリーとして観るもよし、恋愛映画として観るもよし、風刺映画として観るもよしという、じつに良質な作品だと思います。
気になる方は、ぜひご覧ください。
では、以下、ちとばかしネタバレ。