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【映画】 TIME タイム
【映画】 TIME タイム

全人類の老化が25歳で止まる近未来。
しかし、それは決して夢を叶えるシステムではなかった。
なぜなら、そのシステム上にいる人々は皆、25歳になった瞬間、左腕に刻まれたタイマーが動き始めるからだ。
ただし、そのタイマーで流れる時間は他者と取引することができ、同時にそれは貨幣と同等の価値を生み出すこととなった。
すなわち富裕層は命(残り寿命)を得ることができ、貧困層はわずかな時間を得るために薄利での労働を強いられていた。
何もせずとも富と命を得続ける富裕層、努力しながらも十分な余命を得られない貧困層。
この差を生み出しているもの、それはいったい何なのか……!

というのが、この話の大筋なのですが。
結論から言うと、そこそこのアクションシーンと美しい映像、そこで繰り広げられる資産家の娘と貧困層の男が紡ぐラブロマンスがあるこの映画は、デートにもってこいですね。

逆をいえば、中途半端なアクションのハリウッド映画って感じです。
あちこちで書かれていますが、本当に設定は良いのに、それを活かすためのシナリオが残念なんですね。
どう残念だったかということについてはネタバレになる可能性があるので後述しますが、1つだけ。

おそらく皆さんが心の中でふくらませている
疑問の半分以上は解決されずに終わります。
しかも、新たに生まれた疑問も、ほぼ放置。
驚きどころはただ1つ。
金銭の授受が時間に変わっているという設定の斬新さ。これだけ。

あとは、その場その場の雰囲気で創り上げられた話という感じですね。
あ、それと今の格差社会を風刺し、最終的に爽快感が得られる映画、ってとこでしょうか。
ていうか、格差社会を風刺したくて作られた映画って感じもします。

その「格差社会をぶっとばせ」ってことが言いたいがゆえ、細々としたSF的な疑問はスルーされているように思えますので、シナリオにこだわる方は要注意の映画です。

では、この後はネタバレ。
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author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★☆[惜しい!], 02:22
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【映画】 まだまだあぶない刑事
すみません。
最近、小説を読むテンションが上がらず、更新が遅れています。
もしかしたら、しばらくは今のような更新ペースが続いてしまうかも。

さて、そんな中、映画はバリバリ観ております。
で、本日観てきたのは、この映画。
内容としては
韓国・釜山の深い闇に舞うロングコートのシルエットがふたつ。
サングラスだけを残して、爆発と共に横浜の海に消えたタカとユージは、ここにいた。
アンダーカバーコップとして世界最大スケールのあぶない事件を追っていた。
高性能の小型核爆弾の取引だ。
小型だが、小さい国なら軽く吹っ飛ぶ。
その代物が日本に持ち込まれた……。
7年ぶりの横浜は、タカとユージを大型ライフルで歓迎した。
狙撃現場に駆け付けた若手刑事、水島と鹿沼に手錠を掛けられ、連行された先は、横浜港署捜査課。
2人を見て驚く、ナカさん、パパ、谷村、瞳ちゃん、他、おなじみの面々。
しかしタカとユージも驚いた。
トオルが捜査課課長、カオルが少年課課長になっていたからだ。
そんな懐かしい再開も束の間、7年前に逮捕した銀行強盗犯、尾藤が脱獄したことを知り、水島、鹿沼と共に、追跡捜査を始める。
水島のIT捜査、鹿沼の銃知識、そして2人の若さに舌を巻きつつも、タカとユージは持ち前の破天荒ぶりを発揮して尾藤を追いつめていくのだが……。
あぶない刑事ファンにはたまらない、懐かしの刑事ドラマ、スクリーンで復活!
というものなんですが。
そうですねぇ。
それなりの作品ではあるけど、お金を払って映画館に行くほどのレベルではない、という感じ。
要するに

テレビでダラタダラと観て、ちょうど良い

作品ということです。
その最大の理由は、この映画が

なつかしのキャラ、プレイバック

という感じの作品だったということ。
昔ドラマを観ていた人なら、
「あぁ、いたいた、こういう人!」
という感じで仕上がっているわけです。

一方、この映画からあぶない刑事を知った人は、奇妙な刑事ドラマだなぁ、くらいに止まってしまうでしょうね。

それに、シナリオに関してもあまり完成度は高くありません。
展開は、どこか聞いたことのある感じで先が予想できますし、世界を舞台にしている割には、スケールが小規模。
故に、危機感があまり煽られず、あまりハラハラすることもありません。

だから「映画を観に来た」つもりでいた人は、拍子抜けしてしまうんじゃないかな。
ギャグセンスに関しても、どこか古くささを感じてしまいましたし、とても洗練された、とは言えません。

ただ、やっぱりタカとユージの破天荒ぶりと脇を固める俳優陣のコミカルな演技は健在で、すべてはこうしたメインキャラの存在感で救われた映画と言っても、過言ではないかも。

これで完成したシナリオだったら、最高傑作だと言えたはずなのに、とても残念。
けっこう期待していた映画だったんだけどなぁ。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★☆[惜しい!], 04:32
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【映画】 緑玉紳士 MONSIEUR GREENPEAS
勢いに乗って映画をハシゴしちゃいました。
連続で見てきたのは、この作品。
りょくたましんし、と読むそうですが、さて中身はというと。
老舗メガネ屋「眼鏡紳士」の跡取息子、グリーンピースは、店には置けないような変テコなメガネを売りたいがため、トランク一つで家出をした。
行く先々でメガネの露天商をしながら放浪の旅。
たまに次元を間違えて、人間界のピラフに紛れ込み、子供を泣かしたりすることもあったが、商売するなら大都会と思い、大きな赤い吊り橋を渡り、摩天楼輝く「テーブルスクウエア」に向かった。
そこでうっかり商売道具の変テコメガネが詰まったトランクを置き忘れ、封印を解かれたメガネ大好きの悪魔、ジョーカーにトランクを奪われてしまう。
命より大切なトランクを取り戻すため、ジョーカーの後を追いかけたグリーンピースは、悪魔の世界「ブラックフット」にワープしてしまった。
果たしてグリーンピースはトランクを取り戻せるのか。そして元の世界に戻れるのか。
アクションに次ぐアクションの連続。
前代未聞のマメットムービー。

というものなのですが、正直、評価に困ってしまう作品です。

というのもこの作品、作っているのは栗田やすおさんただ一人なんですよね。
これは確かに感心しました。
48分と短い映画ではありますが、それでも完成までに四年半かかったというのは、むしろ制作期間としては短い方なんじゃないかと思ってしまうくらい。
映像のクオリティも一人でやったとは思えないほどで、台詞なしでストーリーを理解させていく力量に至っては、ただただ感心するばかり。
キャラクターも愛らしく、好感が持てるのですが。

ただ。

肝心のストーリーが……。

なんていうか、メッセージが伝わってこないんです。
この映画を通してのメッセージが。

グリーンピースがトランクを取り戻すために異世界に行った。
そして戻った。

こう略しても問題ないほど、中身に話はありません。
ただそこにあるのは、栗田やすおが、一人で物語としての映像を完成させたという事実のみ。

ザックリ言っちゃえば、個人でできる映像技術の公開実験。

なので、話を観に行っている僕としては、非常に物足りませんでした。

この手の映像作品を作っている人なら、
「うわ、これどうやって作ってるんだ!?」
という感動もあるかと思いますが、そのタイプでない僕としては、何も残らない作品でしたね。

ラストに「Episode1」とありましたので、当然2もあるってことなのでしょうが、良い評判を聞かなければ、観に行くことはないだろうなぁ。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★☆[惜しい!], 03:16
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【小説】 狂乱家族日記 - 壱さつめ
狂乱家族日記壱さつめ
狂乱家族日記壱さつめ
日日日, x6suke



これまでと同様、あちこちで評判だから、との理由から手にしたこの作品。
僕としては、これが水準以上とは思えないんだようなぁ、というのが正直なところ。

確かにシチュエーションはおもしろいと思いますし、凶華の強烈な個性も伝わってはきました。

ただ、文章がそれほどうまいとは思えず、キャラの個性に関しても目立ったものは感じなかったんですよね。

特に、キャラの個性に至っては、凶華に他のみんなが食われちゃってる感じで、感情移入できる余地がなかったんですよ。
これがせめて、主人公である凰火の気持ちになりきれれば、まだ良かったんですけど。

また、肝心の凶華についても、ネコのような気高さや、気まぐれな雰囲気が伝わってきたわけでもなく、ただただ、横暴で口の悪いお子様キャラというイメージが頭の中に残ったのみ。

結果、読者である僕自身は、誰の気持ちになることもなく、単なる傍観者として読了しちゃったわけで。そこがものすごく不満でしたねぇ。

ただ、この物語で、唯一僕の好みだったのは、救われないと思われた人間も、結果的に救われて終わったこと。

こういうのには弱く、思わずウルッとしちゃったんで、テーマである「家族愛」が終始一貫していたことも合わせて、★二つ、とさせていただきました。


以下、ネタバレ。
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author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★☆[惜しい!], 05:11
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【映画】 ダニー・ザ・ドッグ
観てきました。ダニー・ザ・ドッグ。
脚本は、あのレオンを手がけたリュック・ベッソン。
切ないアクション映画なんだろうと、かなり期待…していたのですが。

なんていうか、まぁ、可もなく不可もなしという感じで、むしろ不可の方かなぁ、というところでした。

中盤は良かったんですよ。
ダニーという可哀想な殺し屋の存在と哀愁が上手に描かれていたし、それを不思議に感じていないらしい本人の姿が、さらに悲しみを誘いました。
そんな彼が、盲目のピアニストと出会ったとき、彼の心にどのような変化が現れるのだろう。
すごくドキドキしたんですよ。

だけどねぇ。

以下、ちょっとネタバレあり。
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author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★☆[惜しい!], 03:55
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