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【映画】 ヒューゴの不思議な発明
ヒューゴの不思議な発明

アカデミー賞に多数ノミネートされたことで評判となったこの映画。
観てきましたよ。
もちろん、期待大。
アカデミー賞というキーワードに胸躍らされたのはもちろん、CMで放映された美しい映像は、どのように織り込まれているのか、ということも期待の要素でした。

……しかし。

しかし!

観てきた限り、その期待を上回ってくれることはありませんでした。

確かに映像の美しさは否定しませんが、それを除いてしまうと「?」しか残らない作品だったというか。

そうですね。
ぶっちゃけて言えば
「脚本と演出が噛み合っていない」
これに尽きます。

まぁ、映画の歴史に詳しく、映画創世記から現在に至るまで、すべての作品に愛を注いできた方なら、至高の作品かもしれません。
そのくらい、コアな内容なんです。

だから逆を言えば、そこまでのマニアでなければ、僕のように頭にいくつもの「?」を浮かべてしまう作品といえるでしょう。

もし、この映画をこれから観ようと思っている方がいたら、事前にチェックしておいてほしいことがあります。

「月世界旅行」というジェール・ヴェルヌ原作の映画作品が、映画界にどのような影響を与え、その監督は他作品でどのような革命を起こしたのか、十分くらい知っている。

もし、そういえる人なら、この映画は楽しめると思います。

残念ながら、僕はそのタイプではなかったのですが。

ネタバレレビューは、気が向いたら書きたいと思います。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★[ちょっとなぁ], 21:43
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【小説】 れでぃ×ばと!
れでぃ×ばと!
れでぃ×ばと!
上月 司

デビュー作であるカレとカノジョと〜がシリーズを通して傑作だと感じたので購入した一冊。
えぇ、そのとおりです。
作者買いです。

でも、ちょっと不安ではありました。
だって、前シリーズは、スピーディーなアクションあり、ハイレベルな頭脳戦あり、そしてそれを彩るラブコメありのハイブリッド現代ファンタジー。
特に主人公の、恐ろしいほど先を見通した頭脳には、感心しワクワクしました。
その練りに練られた設定を楽しませてくれた作品から一転、今度はラブコメオンリーの物語。

で、その結果はどうだったかというと。

不安的中。

いや、本当にいまいちなんです。
どこを切り取っても、何かの二番煎じにしか見えない作品。

人相は悪いけど優しい性格の主人公、性格は悪いのに、憎らしいほど可愛いヒロイン。
そしていずれはヒロインのライバルになるであろう高飛車なお嬢様。
これだけでも二番煎じっぽいのに、それを取り巻くキャラといえば、どこかパンチに欠ける。

いや、これを王道と言っても良いのかもしれませんが、なんていうか、設定に弱さを感じざるを得ないんですよね。

あのぉ、上月さん、あなたの実力はこんなものではないはずでは……?

というのが、正直な感想。

とりあえず、第二巻も購入するつもりではありますが、この流れが続くようであれば、もう次には期待しないだろうし、もしかしたら、もうこのシリーズには見切りをつけてしまうかも。

次の巻で予想外の展開があることを期待しております。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★[ちょっとなぁ], 05:01
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【映画】 シリアナ
シリアナ
シリアナ

以前から話題になっていた作品だったので、観てきました。
感想はというと……。

う〜ん。正直、難しいところです。

というのも、

この映画はサスペンスではなかったから

僕の評価基準のページにも書いてありますが、基本的に僕は、エンターテイメント性の低い映画を評価しません。
ドキュメンタリー映画を観ないのは、そのためです。
でもこの映画は、まさにその「ドキュメンタリー映画」でした。

突然に始まるストーリー。
それはいいです。

ただ、そこからがいけない。

突然始まったことに対する説明は何もなく、主軸が見えないまま進んでいき、途中からようやく、アメリカの異常なまでの強欲さと、それに振り回されるままの中東、そして何も知らないまま、そんなアメリカの手先になってしまった人々の群像劇だということが分かってきます。

そして、ここで僕なりに出した結論。

もしかして、湾岸戦争批判?

真実はともかくとして、ブッシュ大統領が国連の反対を押し切って湾岸戦争を引き起こしたのは、中東にある石油の利権を狙ったためだと言われています。
で、この映画ではそれを真実として扱い、真実を知った者は誰であろうと抹殺しているように見受けます。

なるほど、だから
「世界は陰謀でできている」
「知ったら恐い、知らないともっと恐い」
か。

と、僕なりに納得はしたのですが、いかんせん、盛り上がりもなく物語がっ進んでいくものですから、何度も眠ってしまいそうになりました。

僕の見方が正しければ、
「世の人々よ、一国の欲望を野放しにして良いのか?」
というメッセージが込められていたんだろうと思うのですが、どうでしょうかね?

まぁ、いずれにしても、僕の「映画はエンターテイメント性を持つべき」という考えから非常に遠かったので、この評価としました。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★[ちょっとなぁ], 03:12
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【映画】 ワースト☆コンタクト
ごめんなさい、また遅れてしまいました。
う〜む、どうも最近、時間の配分がうまくいきません。
毎日更新したいという気持ちはあるんだけどなぁ。

まぁ、何にせよ、このブログは映画なり小説なりを堪能しなければ更新できないわけで、観てきましたよ、映画。

本日観てきたのは、ワースト☆コンタクト

この映画はミニシアター系の映画であるため、知らない人も多いかもしれませんね。
というわけで、内容説明をば。
太陽系第三惑星、地球。
その中には、チンピラやヤクザ、腹黒い刑事に優柔不断な警察官。
そんな宇宙のチリみたいにしょーもない連中が大勢いた。
死神という名で恐れられる池垣幸太郎(哀川翔)もまた、その一人だ。
幸太郎は、幹部となる人生をかけて、シャブを運んでいた。
その途中、思いも寄らぬ人物と出会う。
それは、子供相手に奇妙な会話をしている一人の男だった。
誘拐。
幸太郎の頭に浮かんだ二文字が、彼の足を動かした。
すったもんだの末、なんとか子供を男の手から奪い取る幸太郎。
しかし、その直後、驚愕の事実を知る。
その男はなんと、宇宙人だったのだ。
幸太郎の恋人でありながら組長の愛人、香奈(有坂来瞳)。
優柔不断で男らしさが微塵もない景観、佐藤。(酒井敏也)。
他にも、手柄のために人命を軽んじる刑事たちに、平気で兄貴分を裏切るチンピラなど、日本の裏社会で繰り広げられる薄汚れた人間関係を、馬鹿馬鹿しくアレンジして送る、バカ風味なミステリアスSFムービー。

という映画なんですけどもね。

はっきり言って脚本弱すぎです。

あまり知られてはいませんが、こうした異星人遭遇ものというのは「ファーストコンタクト」というジャンルに収められる、立派なSF作品です。

そして、こうしたジャンルの作品で重要となるのは、宇宙人と地球人、双方の文化レベルや肉体構成、思想の差異が互いにどう影響しあうか、という点に集約されます。

つまり、
どうして同じ種族で争い合うのか、という哲学的なテーマ。
細菌だらけの世界で平然と生きる人間のおもしろさ。
わずか数千万年で宇宙に飛び出してしまう人類の脅威。
などなど。
そうした人間に対し、異星人は何を思い、どう行動するのか。
そういったことをテーマにして、そこから話を膨らませていくことで、斬新なSF哲学をうちだしたりするのが、ファーストコンタクトというジャンルであるわけです。

もちろん、この作品も「ファーストコンタクト」の例にならって、そうしたSF哲学が論じられていたりはしました。

ただ。

その論じ方が手垢まみれ。

それこそ、中学生が書いたんじゃないかというくらい、その哲学論理が若いんです。

極道映画なんだから、仕方ないんじゃないの?

と思った方。
観れば分かると思いますが、これ、極道映画ですらありません。
出てくるキャラのほとんどが、作られたように阿呆で、男気とかは二の次という感じなんです。

映像に関しても低予算丸出しで、画的に見せようという配慮も感じられません。
つまり、褒めるところが限りなくゼロに近いのですが、唯一良かったのが、宇宙人演じる板尾創路と、お婆ちゃんの存在。
けったいな宇宙人と、ちょっとボケたお婆ちゃん。
この映画は、この二人で楽しませてもらったようなもので、もし、これが失敗していれば、間違いなく酷評していたでしょうね。

監督でも脚本家でも演出家でもなく、二人の役者によって救われている、この映画。
SFが好きな人は、できるだけ避けた方が良い作品です。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★[ちょっとなぁ], 05:24
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【小説】 はにかみトライアングル (2)
オンライン書店ビーケーワン:はにかみトライアングル 2
はにかみトライアングル 2
五十嵐 雄策


う〜んと。
他にも読みたい本があったのですが、新刊の割にレビューしているサイトが少ないようなので、この本を取り上げてみました。
その評価はというと。

急いで読む必要はなかったかな〜。

という感じ。
前作同様、ベタなキャラに、目立ってどうということもない設定。

今回は舞台が「海」となっていて、主人公である水上弘司と美亜、千鶴、さくらの三人、そして幼なじみの奈々と管理人さんが海水浴に行くのですが、その展開が、じつにお約束なんですね。

美亜たちが弘司に言い寄れば、幼なじみである奈々がウキーっとなって、関係がリセットされる。
ひたすら、これの繰り返し。
要するに、目立たない男の子が、数人の美少女にキャアキャアと言い寄られて、翻弄される、その様子を追いかけていくだけの一冊なんです。
ラストでは、ブラコンの妹も出てきたりしますが、その行動は、やっぱりというか、予想通り。

確かにボクはラブコメが大好きですよ。
だから、このシチュエーションも嫌いではありません。
ただ、

もうちょっと料理法もあっただろー。

とは思うんですよね。
キャラが違っても、設定とストーリー展開が変わらないんじゃ、先を読む楽しみなんてないんですから。

でも、ボクがこの評価にした理由は、他にあります。

それは文章表現。
なんか、やたらと( )を用いた表現をするんですよね。
この作家さん。
ボクはこういうのがすごい苦手で、あまり良い印象を持たないんですよ。
これがおもしろい! という人もいるようですが、ボクにはト書きを省略するための安易な手段、としか思えないんです。

そしてもう一つ、ボクの感性から逸脱していたのが、視点の定まらないト書き文。
一人称なのか三人称なのか。
これが非常に分かりづらい。

キャラの行動を伝えたかと思えば、弘司視点でツッコミを入れたり、じゃあ弘司主観なのかと思っていると、急に「弘司は〜」なんてト書きで言い始めたり。
おかげで、この作品を傍観して楽しむものなのか、それとも弘司主観の元で楽しむものなのか、けっきょく最後まで分かりませんでした。

う〜む。この状態だと、第三巻を買うかどうかは、かなり微妙ですね。
第一巻では、けっこう読みやすいと思ったんだけどなぁ。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★[ちょっとなぁ], 05:39
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【小説】 Missing ― 神隠しの物語
Missing―神隠しの物語
Missing―神隠しの物語
甲田 学人

物語は感染する。

この一言に期待しつつ、購入したこの本。

読み終わっての感想は、

つ、疲れたぁ……。

ということでした。

いやぁ、シリーズとして13巻も続いているわけですし、趣味嗜好が合わなくても、何らかの魅力はあるんじゃないかと思っていたんですよ。
でも、全然だめ。
僕には合いませんでした。

まず、何と言っても僕が拒否反応を起こしたのは、登場人物の個性。
これがね、まるで感じられないんですよ。
一人の人間が何役も演じているような、薄い個性。
ライトノベルというのは、キャラクター小説(C・大塚英志)と言われているように、まずは登場人物のキャラクターありきだと思うんですよ。
故に、キャラクターに魅力がない時点で、これはもう、ライトノベルとは呼べないんではないかと。

しかも、物語の視線が次々と違う人物に移っていくし、その語り手である人物に肝心の個性がないから、混乱することこの上なし。
一人の視点に落ち着かせてもらえば、少しは楽しませてもらえたと思うんですがねぇ。

それからもう一つダメだったのが、イラスト。

僕は小説を文章で判断する人間なので、基本的にイラストはあってもなくても気にはしません。
これまでの書評で、イラストについてほとんど触れなかったのも、これが理由です。

しかし、今回に限っては、文章がこんなんなので、せめてイラストだけでも……。
と思ったのですが。
どうにも文章の内容と挿入されているイラストがリンクしているとは思えず。

オカルトが好きな人には好評なようですが、ラブコメとSFを愛する僕としては、楽しい本とはなりませんでした。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★[ちょっとなぁ], 05:08
comments(2), trackbacks(0), - -
【映画】 コックリさん
コックリさん スペシャル・エディション
コックリさん スペシャル・エディション

うう。失敗しました。
何がってね。日本語吹き替え版を観てしまったのですよ。
優香とかが超え充ててるヤツ。
ちょっと大根すぎると思うのですけど。

おかげで、映画の内容に集中できないことこのうえなしってわけで、この評価となりました。残念。

ところで肝心の内容ですけども、仮に吹き替え版じゃなくても、それほど怖いとは思わなかったかもしれません。
というのも、驚かせ方が単調なんです。
ここでこう来たから、次に怖いシーンが……ほら来たぁ!
てな感じ。
あまり期待しすぎない方が良いですね。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★[ちょっとなぁ], 06:48
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【映画】 オールド・ボーイ
オールド・ボーイ プレミアム・エディション
オールド・ボーイ プレミアム・エディション

僕には合いませんでしたねぇ。
最初はサスペンス映画だと思っていたのが悪かったのかも。
テイストは、どちらかといえばヒューマンドラマという感じで、グロい表現が所々で登場してきます。
(映像には映らないけど、男の叫び声は聞こえる、みたいな)
なので、グロテスクな映画が苦手な人にはお勧めしません。

う〜ん、それにしても自分って、カンヌ映画祭の審査員と感性が違うのかなと思わされる作品でしたね。
まぁ、お気楽映画が好きなのは認めるけどね。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★[ちょっとなぁ], 08:07
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