灼眼のシャナ
高橋 弥七郎
更新、少し遅れると書きましたが、たまたま本を読む時間がありましたので、サクッと読み終え、更新に来ました。
で、灼眼のシャナ第一巻。
正直、この一冊を読んだ限りでは、十冊も続くとは思えない内容でした。
確かに、舞台設定はおもしろいと思います。
ヒロインであるシャナが持つ影を持ったキャラも良い感じと言えるでしょう。
んでもって、敵もまた味のあるヤツです。
ただ!
文章力や表現力が追いついていないのは致命的。
とにかくこの方の文章、読んでいて頭にイメージが浮かんでこないんです。
しかも、アクションのテンポがいまいち悪く、描写も丁寧とはいえないため、緊迫感に欠ける上に、読みづらいことこの上なし。
んでもってもう一つ。
じつはこれがデカいと思うのですが、一つの段落中に、視点が何回か変わっているんです。
おかげで、話が変わってることに気が付かず、混乱させらるのもしばしば。
これは、おもしろいかどうか以前の問題で、かなり大きなマイナスポイントでした。
ただ、僕の大好きなラブコメ要素はありましたので、それに期待を込めて次の巻を買うつもりではいますが、この読みづらさがまったく変わっていなければ、正直その次を買うかどうかは微妙。
少なくとも、手放しでオススメできる作品とは言い難いものがありましたので、この評価としました。
ていうか、こうした文章問題は、作家だけでなく、編集サイドにも大きな問題があると思うんですよね。
数百円とはいえ、読者は金を払っているわけですから、編集さんも金額に見合うだけの作品に仕上げてから出版してください。
お願いします、本当。
高橋 弥七郎〔著〕メディアワークス (2002.11)通常24時間以内に発送します。