またまた更新が遅れました。ごめんなさい。
さてさて、本日読み終えた『とある魔術の禁書目録』第二巻。
今回は、インデックスと関わりを持ったがために、不思議な事件に関わる身となってしまった当麻自身が、今度は単独で新たなる事件に身を投じることになるお話です。
で、読み終わってみると、ストーリー展開もバランスが良く、物語の設定が上手に活かされていて、かなりおもしろいとは思います。
でも、やっぱり気になるんですよ。文章力。
まぁ、前巻よりも読みやすい部分は増えていましたし、作者の成長は見られる本ではありました。
でも、まだまだです。
読みづらい箇所は、まだまだありますし、状況説明ができていない部分も少なくありません。
アクション小説である以上、今誰がどこにいて、何がどうなっているのか、それが分かりにくいというのは、かなり致命的だと思うんですよねぇ。
特に今回はダークな展開となっているので、読んでいて混乱するやら落ち込むやら。
今回に限っては、インデックスの明るいキャラクターも、あまり救いにはならなかったなぁ。
それともう一つ。
これは前回にも思ったんですが、傍点多すぎ。
傍点ってのは、ルビのところに入る「、」で、言葉を強調するために入れるものなんですけどね。
それがやたらと入っているので、逆に重要な部分がぼやけちゃってる。
こうした強調ってのは、時折使うから効果的なんであって、こう何度も使われると、逆にうっとうしいだけなんですよね。
おかげで、寝る前に一冊読む派の僕にとって、この本はかなり苦痛でしたね。
だからこそ、設定とか展開とかは、おもしろいとおもっただけに、本当、もったいない作品でした。
これで読みやすければ、ぜったいに一押し作品となっていたろうに。
他の方のレビューに寄れば、第五巻辺りからかなり読みやすくなっているらしいので、それまでは我慢して読んでみようかな、とか思っております。
ところで、
前回で苦言を呈した
「……、」ですが、これってもしかして、鎌池氏の個性なのか、と思い始めております。
なんかね、ポリシーみたいのを感じるんですよ。
ありえない書き方だというのは分かってる。
だけど、あえてやっているんだ。
みたいな。
考えすぎですかね。