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【小説】 世界の中心、針山さん
世界の中心、針山さん
世界の中心、針山さん
成田 良悟


う〜む。
ここ最近、読む本がたまっています。
いや、積み本というわけではなく、消化していく順番に困っている状態なんです。
まぁ、一日一冊ペースでさばききれない冊数を買っている自分が悪いってのも分かってはいるんですが。
でも、読みたいんだよなぁ。


というわけで、本日選んだのが、この本。

内容はというと。
とある男が自分の部屋に彼女を連れ込んだ夜のことである。
ベッドに座った男に対し、床に寝ころんだ女が、深夜であるにもかかわらず、突然妙なことを言い出した。
「私、アイス食べたい」
その言葉を奇妙に思いながら、買い物のために外出した直後、女の表情が強ばった。
どうしたのかと男が尋ねると、女は表情と同じくらい固い口調でこう言った。
「私、見たの。あなたのベッドの下に斧を持った男が隠れているの」
そんな都市伝説。
だが、そこで話は終わらない。
この話には、魔法少女が絡み、自分を勇者だと信じる島民までもが関わってくるのだ。
そしてその中心には、いつも同じ人物がいた。
針山真吉。
いたって凡人であるはずのイラストレーター。
なぜ、そのような人間が、この物語の中心にいるのか。
彼はいったい何者なのか。
都市伝説から紡ぎ始める短編連作小説。

というものなんですけど。

予想外におもしろい!

なんていうかね、懐かしいSFの香りがする作品なんですよ。
現実のすぐ脇にある奇妙な世界を論じた、あの懐かしいSFの香りが。
現代の物語でありながら、だからこそリアル感があって、ザワザワしてしまう懐かしいSFのエッセンスが、この作品に感じられました。

いやぁ、これだけでもかなり高評価なんですが、それ以上に良いのが、短編小説ではなく、短編連作小説というストーリーもかなり秀逸でして。
第一話、第二話、第三話とまったく別個の物語が展開されるなか、第四話で集約されていく三つの物語。
これが読んでいて、爽快感を感じさせるんです。

おもしろいネタを放り投げた後、責任をもって、それらをきちんと回収する物語の構成技術。そこにプロの小説家魂というものを感じさてもらいました。

もちろん、文章に関しても非常に読みやすくて、400ページ超という厚さがありながら、サクッと読めちゃいました。

惜しむらくはラブコメのエッセンスがなく、ギャグセンスもほとんど皆無なのですが、この作品の場合、だからこそ成功したんだと思わせる力があります。

好みの問題もあって、一概に誰にでも勧められる作品とは言えませんが、ちょっと骨太な、小説らしい小説を読みたい、というヒトには、ぜひ読んでみてほしい作品だと言えます。

本来なら、ここで各話のあらすじなんかも載せたいところですが、この作品の場合、それをやっちゃうと、魅力が半減しそうなので、今回は省略。

しかし、ライトノベル風味を残しつつ、ここまで本格的な作品を書いちゃうなんて、成田良悟という方は、すごいなぁ、と思ってしまいました。
読む本をある程度解消できたら、この方の他の本、チェックしてみよっと。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★★[最高!], 07:01
comments(0), trackbacks(1), - -
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世界の中心、針山さん/成田良悟
『世界の中心、針山さん』 成田良悟 電撃文庫 リアル地元だったり 埼玉県所沢市を舞台に巻き起こる様々な出来事。 その出来事には必ず一人の男が関わっていた。 としれじぇ 【恋人未満友達以上の高校生ムーとルル。ムーの部屋に遊びにきたルルは見てしまった。ベ
ラノベ365日, 2005/10/27 1:29 AM