- スポンサーサイト
- 【小説】 紅
-
2006.02.16 Thursday
紅
片山 憲太郎
うーん、ごめんなさい。
またもや更新が遅れ気味。ちょっと、前の忙しさが尾を引いておりまして。
さて、そんな合間に読み終えることができたのが、この本。
最初、片山憲太郎氏の新作が出ているなんて気づかなかったんですよ。
しばらくは電波的な〜でやっていくもんだと思っていましたから。
で、シリーズを変えるからには、これまでの色を一掃した内容、たとえばファンタジーとか、そういうのになっているのかと思っていたんですね。
でも違いました。
電波的な〜と世界観は連続させたうえで、まったく違う話、いわゆるアナザーストーリー的な展開。
でも、それは嬉しい反面、期待値が下がってもいました。
だって、あのシリーズは、キャラも含めて気に入っていたわけですから、キャラが総入れ替えで、果たして楽しめるのかどうか、分からなかったわけです。
でも、僕は片山氏を信じて、読みました。
きっとおもしろいものを書いていてくれるに違いないと信じて。
そしたら。
すっげぇ、おもしろいの。
この面白さ、半端じゃないです。
確かに世界観が同じでキャラは総入れ替え。
でも、こちらはこちらで、またいいキャラが出てるんですよ。
しかもこれに、片山氏の引きつける文章力で読ませてくれるわけですから、おもしろくないはずがない。
グイグイ引き込まれましたね。えぇ。
ただ、ひとつだけ惜しかったのは、主人公・紅真九郎が、ややパターン化され気味の朴念仁であったことでしょうか。
でもそれを差し引いても、全体は作品として完成されていましたし、シリーズ化を匂わせるラストは、もう本当に大歓迎でした。
うん、こりゃ、どちらのシリーズが出たって買いまっせ。僕は。
ついつい二度三度読んでしまいたくなるくらいおもしろいので、電波的な〜シリーズが大好きという方は、ぜひ手にとってください。
- スポンサーサイト
- Comment
- Trackback
- url: トラックバック機能は終了しました。
-
-
電波的な世界(紅)
「電波的な彼女」でその名を馳せた片山憲太郎の新シリーズが「紅」です。 で、お話はというと…新人の揉め事処理屋である真九郎のもとに、少女を匿い守れという依頼がきた。大財閥である九鳳院の娘・紫との奇妙な共同生活慣れたころ、紫を狙う人物が二人を襲う。彼 - F.Y.A.E./review ver., 2006/02/17 10:05 AM
-
紅
紅片山 憲太郎 集英社 2005-12売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools どんどん更新しちゃいますよ!! でも正直このペースで更新するのは つらい・・・一日で何回も更新する サイトを作ってる人はすごい!! この紅という作品同じ作者の電波的 な彼 - いつまで続くか黄金の意思!!, 2006/02/18 9:47 PM
-
紅/片山憲太郎
『紅』 片山 憲太郎 集英社スーパーダッシュ文庫 【もめごと処理屋を営む真九郎のもとに、師である柔沢紅香から少女を守る依頼が来た。世界屈指の大財閥、九鳳院の娘・紫を匿うため、共に生活を始めることに】 これなんて戯言? 『好きな作家の期待の新刊、ただし - ラノベ365日, 2006/02/21 1:58 AM
-
紅/著:片山憲太郎【スーパーダッシュ文庫】
さあ、読書感想をクリスマスプレゼントよろしく書いていこう! おー。 第一印象。 ちぇ、なんだよ。電波的な彼女の続編書かないで違うの書いちゃってるよ。あーあ、楽しみにしてたのになぁ。 とページをめくってみたらば電波とつながっている部分を発見。 登場 - 字遊室, 2006/02/21 1:19 PM
-
電波的な世界(紅)