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谷川 流
角川書店
¥ 540
Amazonランキング:
189位
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久々にラノベのレビューを書いていて、そういや、この本のレビューを書き忘れていたような……、なんてことに気づきました。
読んでいて書いていなかった本、結構あるんですよね。
ま、それは後々書いていくということで。
で、この本、内容としてはいつもの短編集……というより、中篇集。
編集長★一直線! とワンダリング・シャドウの二編構成なのですが、まぁ、今回は眺めの話だったこともあって、ちょっとオモシロかったかな。
まず、前半の編集長★一直線! ですけど、要は、もともと文芸部であるところを無断利用しているSOS団が、もしも本当に文芸活動を始めたら……というお話。
ほぼ毎日と言って良いほど小さな事件が起きているSOS団らしく、機関誌を作れという生徒会からの命令に、それを挑戦と受け取ったハルヒがあちこちに寄稿以来をするわけですが、そこにちょっとしたハルヒのキョンに対する想いみたいのがこめられていたのは良かったですね。
個人的には、みくるちゃんの控え目目線での童話もツボだったりはしますが。
それにしても、鶴屋さん、ハルヒに負けず劣らずオールマイティな人だなぁ。
で、後半のワンダリング・シャドウ。
キョンとハルヒのクラスと同じ阪中という女生徒が持ち込んできた「うちの犬が散歩の途中で散歩を嫌がるんだけど」という相談から始まるお話。
例の如くハルヒは、この事例を超常現象と結びつけて考え始めるわけですが、まぁそれはさておき。
この話は、どうやら次に出てくるであろう長編と結びついているっぽい内容だったりします。
んでもって、その長編の一部は前半の「編集長★一直線!」とも結びついているっぽく、それを期待して読んでしまう感じですね。
次はお待ちかねの長編、ということになると思うのですが。
さて、どうなんでしょう。