アカデミー賞に多数ノミネートされたことで評判となったこの映画。
観てきましたよ。
もちろん、期待大。
アカデミー賞というキーワードに胸躍らされたのはもちろん、CMで放映された美しい映像は、どのように織り込まれているのか、ということも期待の要素でした。
……しかし。
しかし!
観てきた限り、その期待を上回ってくれることはありませんでした。
確かに映像の美しさは否定しませんが、それを除いてしまうと「?」しか残らない作品だったというか。
そうですね。
ぶっちゃけて言えば
「脚本と演出が噛み合っていない」
これに尽きます。
まぁ、映画の歴史に詳しく、映画創世記から現在に至るまで、すべての作品に愛を注いできた方なら、至高の作品かもしれません。
そのくらい、コアな内容なんです。
だから逆を言えば、そこまでのマニアでなければ、僕のように頭にいくつもの「?」を浮かべてしまう作品といえるでしょう。
もし、この映画をこれから観ようと思っている方がいたら、事前にチェックしておいてほしいことがあります。
「月世界旅行」というジェール・ヴェルヌ原作の映画作品が、映画界にどのような影響を与え、その監督は他作品でどのような革命を起こしたのか、十分くらい知っている。
もし、そういえる人なら、この映画は楽しめると思います。
残念ながら、僕はそのタイプではなかったのですが。
ネタバレレビューは、気が向いたら書きたいと思います。