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【小説】 カレとカノジョと召喚魔法 (5)
カレとカノジョと召喚魔法〈5〉
カレとカノジョと召喚魔法〈5〉
上月 司

いかん、いかんなぁ。
小説をね、読む速度。
かなり遅くなってます。
少しはペースアップしないと、積み本の消化どころか、増えていく一方になるわけで。
少しはペースアップしなきゃ。

なんて思いつつ、毎回楽しみにしているこのシリーズ。
最初、これを読んでいて、なんだか違和感を覚えたんですよね。

おもしろくないんじゃないけど、なんか違う……。

そんな違和感。
で、途中で気づきました。
あまりにもホノボノしすぎているんですよ。
雪子のスリリングなアクションシーンがあるわけでもなく、遊矢の鋭い頭の切れが見られるわけでもなく。
ただひたすらに、カレとカノジョが日常を送っていく。

遊矢の、何を考えているんだか分からない言動に振り回される雪子に、クスクスと笑ったり、二人の進展しない関係にヤキモキさせられたり。

本当にそれだけ。

でも、だからこそ気づきました。
こりゃ作者の上月氏、何か考えてるな、と。

そしてその予感は的中しました。
詳細はここに書きませんが、このシリーズが持つスリリングな展開は、ちゃんと入ってます。
んでもって、そのシーンは、とんでもないくらい盛り上がります。

くそぅ、今回はこの展開で来たかっ!

という感じ。

はい、はっきり言っておもしろかったです。

第四巻では、ちとばかし盛り上がりに欠けましたが、今回は違います。
読者の目をグイグイ引き寄せて離しません。
一方、前半の日常的な展開も、決して悪くなく、むしろこれまで触れられなかった遊矢に対する雪子のラブな気持ちが非常に細かく書かれていて、これがまたグッド!
ここまで女の子に慕われたら、男として本望だよなぁ、なんて思ってしまうほど。
このシリーズが好きな方なら買いです。

あ、でも一つだけ。

この本、じつは次に出てくる第六巻と話が繋がってます。
つまり上下巻構成。

なんで、この本を読み終えて、心に残るのはモヤモヤ感。
そういうのが好きではない方は、次の巻と一緒に読まれた方がよろしいかと。

ただ、次って春か夏になりそうなんですよねぇ。
早く次が読みたいなぁ。

以下、ネタバレ。
続きを読む >>
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★☆[良い!], 03:03
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【小説】 乃木坂春香の秘密 (3)
乃木坂春香の秘密〈3〉
乃木坂春香の秘密〈3〉
五十嵐 雄策

またもや、ちょっと間が空いてしまいました。
ごめんなさい。
今回は私用が立て込んだだけで、体調不良とかではありませんので、ご安心を。
……って、そっちのほうが悪質か。

ということはさておきまして。

今回読了したのは、乃木坂春香シリーズの第3巻。

過去のシリーズにならって、分かりやすいドタバタと、読んでる側が恥ずかしくなってくるようなラブコメのエッセンスが、たっぷり盛り込まれた本作。

かなり良くなってるじゃん。

第一巻で感じた読みづらさは、かなり解消されており、プロとして読みやすい作品となっていますね。
ラブコメとしてのレベルもかなり上がっていて、その世界観への浸りやすさは、まるで漫画を読んでいるかのよう。
春香の愛らしさ、妹である美香の奔放さ、脇を固めるキャラの個性、いずれも際立っていて、ストーリーについてもベタすぎる展開にさほど嫌味は感じられず。
むしろ、男として誰もが持つ妄想を、きっぱりと具現化してくれたことに賞賛の気持ちすら感じられるんじゃないかな。

というわけで、このレベルならラブコメとして、十分お勧めできる作品といえるんじゃないでしょうか。

ただ、その一方で、ちょっとばかし、ぎこちなさを感じる部分もあります。
分かりやすく言ってしまえば、不自然な展開というか、ご都合主義というんでしょうかね。

他のラブコメ作品と同じように、この本での主人公も冴えない人間なのに、なぜかモテているわけですが、その展開がたまに……ね。

その辺でちょっと興ざめしてしまうところもあるのですが、それを除けば、十分楽しめる作品。

現状のレベルであれば、漫画やアニメなど、マルチな展開をするのは当然、と思わせてくれる1冊だといえますので、まだ第三巻は読んでいない、というラブコメ好きは、ぜひ読んでみてください。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★☆[良い!], 04:13
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【小説】 ご愁傷さま二ノ宮くん (4)
ご愁傷さま二ノ宮くん(4)
ご愁傷さま二ノ宮くん(4)
鈴木 大輔


今日は仕事でミスを連発。
かなりヘコんじゃいました。
自分では、いい加減慣れてきたつもりだったんですが、まだまだ、ということなんでしょうね。
精進せねば。

精進といえば、最近はラノベ方面で更新が遅れてしまってます。
ごめんなさい。
ボクは活字に対して、こういう波がありまして。
じつはこのブログ、それを克服するためのものでもあったりします。
おかげで、久々ではありますが、読むことができました。

で、久々のラノベ。感想はというと。

え、この作家って、こんなに文章がうまかったっけ?

というのが第一印象。
なんていうかね、表現が非常にうまいんですよ。
読者の「読みたい」という気持ちを加速させる、圧倒的な文章力。
それを、この本から感じました。
それとも、成長したってことなんでしょうか。

で、今のが読み始めの印象なのですが、では内容のほうはどうだったかというと。

きちんとラブコメってますね。
良い感じです。
といっても、二ノ宮俊護と月村真由の関係は、ほとんど出てきません。
ていうか、月村真由の存在感、かなり薄くなっています。

月村真由が転がり込んでくるという、典型的なボーイミーツガールに端を発した話であるはずなのに、この巻ではなぜか、自分に正直でないお嬢様、北条麗香と俊護とのラブコメ、というテイストになっているのは、ちょっとびっくり。

でもね、これはこれでかなり良い感じですよ。

色恋沙汰に疎すぎる二人のギクシャクぶりは、なんだかあの護くんシリーズに相通じるものがありますし、何やってんだおまいら、と、読んでる側は、ツッコミ入れまくり。
それでも、時折見せる麗香の素顔に、俊護が何かを惹かれ始めたり、ようやく近づいてきた俊護の存在に、麗香が慌てて突っ返してしまったり。

うん、いいラブコメ具合です。

ただ、物語の流れを読んでいる限り、どうにもラストが近そうな感じ。
もしかすると、このシリーズ、5・6巻あたりで終了、ということになるのかも。

ちょっとベタな展開が多い感じはするシリーズではありますが、わりと好きなタイプのお話ですね。
次はどうなるんだろ。けっこう期待してます。

以下、ちょっとネタバレ。
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author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★☆[良い!], 07:30
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【映画】 SAW2 (ソウ2)
月曜日は映画の日っ!

というわけで、観てきました。
本日観てきたのはSAWの第二弾。
前作が非常に衝撃的だったもので、さて、第二弾はどうなるんだろう、という期待半分、冷やかし半分の気持ちで観覧。
内容はというと。
取り壊しが決定した廃墟で、男の変死体が発見された。
その残酷すぎる手口を目の当たりにした警察は、ある事件を思い出していた。
ジグソウ。
かつて、二人の人間を無惨な死に追いやった、殺人犯だ。
これもやはりジグソウなのか。
警察の誰もが確信を得られないなか、一人の刑事、エリック・マシューズは、犯人を突き止めるための重要な証拠を発見する。
すぐさま、現場に舞台を派遣するエリックだったが……。

密室に閉じこめられた8人の男女。
一方、ジグソウを追いつめていくことに全力を注ぐ警察。
そして、その警察官の一人であるエリック・マシューズ。
多くの人間が、たった一人の殺人犯、ジグソウに翻弄され、混乱していく。
というものだったのですが、さて、感想はというと。

めちゃくちゃハイクオリティ!

衝撃的な映画の第二弾は大きくコケる、という映画界のセオリーを、この作品は見事に覆しています。

謎が謎を呼ぶ先が読めない展開は、前作と同じで、それでも飽きさせない展開は、本当、見事という他ありません。

前回は金がなかったから、あんな作り方をしたけど、本当はこういうのが作りたかったんだよ、という制作サイドの心意気というものを見せつけられたような作品でした。
しかも、それだけのハイクオリティなシナリオと演出を維持させながら、なおかつ、この作品が前作の第二弾である意味を、前作とクロスさせることで成立させています。

前作の予想を超えた大ヒットから、わずか一年で、このような第二弾を出てくるとは、正直思ってもみませんでした。

しかしこの映画、同時に二つほど大きな欠点を持っています。

まず1つ。
痛々しい表現が、前にも増して増えていること。
これはシン・シティなどの映画にも通じるのですが、目を覆いたくなるようなシーンが、何度も出てきます。
人によっては吐き気を催す可能性も。
というわけなので、サスペンスは好きだけど、痛々しいのは……と思っている方は、観ないことをオススメします。

それともう1つ。
これがもっとも重要なのですが、この映画、

前作のSAWを観ていないと、意味が分かりません。

つまり、この映画は1と2をセットで観るものだということです。
なので、この映画を観たいけど、まだ第一弾を観ていないという人は、きちんと第一弾を見てから、観るようにした方が良いでしょう。

しかし、今回は期待していなかっただけに、予想外のヒットは嬉しかったなぁ。
でも、ここまで来ると、3の制作に関してはさらにハードルが上がってしまうわけで。
続きを観たい、という欲求はあるものの、質を下げるくらいなら、いっそ作らないでくれ、と思っている自分もいたりして。
う〜ん、ジレンマです。

以下、ネタバレ。
今回は、前作のネタバレも含むので、特に注意!
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author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★☆[良い!], 02:44
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【映画】 ティム・バートンのコープスブライド
月曜日は映画の日っ!
というわけで、観てきましたよ。

コープスブライド。
チャーリーとチョコレート工場に続いて、ジョニーデップとティム・バートンがタッグを組んだ映画ですが、さて内容はというと。
19世紀ヨーロッパのとあるムラ。
親同士が欲得ずくで決めた結婚に戸惑いながらも、初めて出会った瞬間からお互いに引かれ合った、富豪の息子ビクターと落ちぶれ貴族の娘ビクトリア。
しかし、ビクターは元よりの弱気とあがり性が祟って、式で誓いの言葉をうまく言うことができない。
けっきょく式は延期となってしまい、一人森の中で近いの練習をすることとなったビクター。
何度も失敗を繰り返し、ようやく近いの言葉を成功。
その勢いにのって、近くの枝をビクトリアの指に見立て、指輪をはめる。
しかし、ビクターが枝だと思っていたそれは……。
黄泉の国から送る、この世でもっともピュアなラブストーリー。
というものなのですが。
はっきり言って、めちゃくちゃおもしろいです。
残念ながらボクは、ティム・バートン監督の前作「ナイトメア〜」は観ていませんが、観ていた方の感想を読む限り、今回は前回よりもおもしろいと評価しているようです。

この作品の上映時間はおよそ80分と、けっこう短めですが、内容の濃さと質の高さが、それを十分にカバーしています。

たとえば、キャラの動きと造形。
正直、最初は観ていても可愛くなんかないし、愛着もわきません。
でも、人間と同じくらいスムーズで、人間と同じくらい人間味を持っているキャラたちに対して、観客は次第にのめり込んでいきます。
気が付けば、ヒロインは美しく、小さなキャラは可愛く、主人公は格好良く見えちゃっています。
これが監督のセンスなのか技術スタッフの腕の良さによるものなのかは分かりませんが、少なくともハイセンスであることに間違いはありません。

話に関しても、適度におかしく、適度に感動できる心地よい展開は絶品。
クスクス笑って、ホロリと泣いて、そして感動の笑顔で締めてくれる構成は、映画を観たなぁ、という感動を与えてくれます。

ただ、この映画は、ストーリーの構成は非常にうまいのですが、映像に関しては、やっぱりクレイアニメである以上、CGアニメに劣ってしまうものがあります。
故に、映画は映像で楽しむ! という人からすると、ちょっと評価が下がってしまう作品かも。

とはいえ、このおとぎ話っぽいピュアなラブストーリーは、カップルで観に行くのに最適な映画だと思いますので、デートコースの一つとして十分オススメできます。

あ〜あ、ボクはこの映画を一人で観に行っているんだよな。
何しているんだろ。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★☆[良い!], 03:41
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【小説】 いぬかみっ (7)
いぬかみっ! (7)
いぬかみっ! (7)
有沢 まみず


ここ数日、更新に間が空くようになってしまいました。
すみません。
間が空いたとしても、確実に更新は続けていきますので、見捨てないでね。
ていうか、はやく毎日更新できる状態に戻したいよぉ。

と、個人的な愚痴はおいておきまして。
本日読んだ本のレビューをば。

前巻のレビューで、シリアスな割には伏線を張りっぱなしの展開が、面白さを削ぐ、と評していましたが、前言撤回。
この本をおもしろく読んでもらうために、どうしても必要な巻だったんですね。

うわ、我ながら回りくどい言い方。
要するに何が言いたいかと言いますと。

この本、おもしろいっすよ。

ということ。
前巻では、おバカ展開から一転、中盤からややシリアスになったこともあって、ついて行けない部分もあったのですが、今回は、その心づもりがあったおかげでしょうね。
最初の二話だけが、おバカ展開で、残りがほぼシリアス、という展開だったにもかかわらず、すんなりと受け入れることができました。

でも、それ以上に良かったのは、これまで見えなかった物語全体の謎が、うっすらとですが、輪郭めいたものが見え始めてきたってことですね。
これまでは、この物語の中に、どんな謎が隠されているのか分からないながらも、おバカなシチュエーションの面白さがカバーしてきたわけですが、この本に関しては、そうした展開がほとんどありません。

ていうか、いぬかみっというシリーズを「世界観」ではなく「物語」として楽しませてくれる一冊という感じですね。

だから、これまでのシリーズにマンネリを感じていた方は、この本に対して好感を持つんじゃないでしょうか。

ただ、やっぱり惜しむらくは、解決しない謎が多いという点でしょうね。

一応、この本はクライマックスということで、十二月に発売される八巻で、もしかしたら区切りがつくのかもしれません。
そしたら、これまで氷解しなかった謎が、一気に解決するかもしれませんし、今はそれに期待、ということになるかもしれません。

う〜む、十二月が待ち遠しいなぁ。


追記。
なんか分かりませんが、282ページの一行に、グッときてしまいました。
この後、このシリーズ、どうなっちゃうんだろう……。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★☆[良い!], 23:33
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【小説】 初恋マジカルブリッツ はじめていいます、大好きです
初恋マジカルブリッツ はじめていいます、大好きです
初恋マジカルブリッツ はじめていいます、大好きです
あすか 正太, 天広 直人

今、積み本崩し状態で更新を続けている馬数です。
最近、積み本ではなく、積ん読と言うんだということを知りましたが、字面が好きなので、僕はあえて積み本&積み本崩しと言い続けます。

なんてご託はともかくとして。
積み本の中から、この作品のレビューをば。

内容としては

鼓太郎は少女に恋をした。
相手は白鳥祈梨。
優しくて頑張り屋だけども、ちょっぴり泣き虫な女の子だ。
そんな彼女に告白した直後。
鼓太郎の身辺が急に変化する。
まず、魔物が現れた。
そして、その魔物に命を狙われた。
そのうえ、その魔物から自分の身を守る方法は、女性と身も心も交えるしかないということまで聞いてしまった。
真面目な鼓太郎は納得できない。
そんなことで、祈梨を悲しませるわけにはいかない……。
まさに二人の関係は、純情まっしくら。
魔法と先頭のラブラブ学園ストーリー!


という感じ。
まぁ、ファンタジーとラブコメを融合させた、よくあるお話ですね。

キャラクターに関しても同様のことがいえまして。
主人公である藤井鼓太郎は、自分にコンプレックスを持つモテないクン。
かたや白鳥祈梨は、見れば目が覚めるような美少女。
当然ながら、あまりに違いすぎる二人は、接点もないのですが、ちょっとしたことから親密になってしまう。
でもって、そんな二人に何だかモヤモヤとしたものを感じる少女が何人か。

うん、ありきたりです。キャラも相関図もストーリーも。

でもね、ありきたりな設定に固められた物語なのに、そこにマンネリは感じません。

最初はこれが不思議だったのですが、しばらく読んでいて、やっと気づきました。

キャラの動かし方が、とてもウマいんですよ。

といっても、これは個性があるとか、それだけのことではありません。
それどころか、むしろこの作品に出てくるキャラはありきたりで、むしろ真逆のタイプです。

では、何が違うのか。

一つの状況に対する男女の考え方の違い。
これをうまく表現しているんです。
たとえば鼓太郎が急にツレなくなったとき。
祈梨は、なぜ鼓太郎が他人行儀になったのか、自分に何か落ち度があったのか、必死に考えはじめ、それを見た鼓太郎が、自分は何か悪いことをしたのだろうかと、落ち込んでしまう。
たった一言「どうしたの?」と言えば良いのに、それができない。
そんな男女関係が、うまく表現されているんです。

ぶっちゃけて言えば、出てくるキャラが、とても人間らしいってこと。
けっして、やたらとヒーローであったり、お人形さんだったりはしません。
本当の人間っぽい考え方をするものだから、読んでいる人も先が見えない。
いや、先は見えているんですけど、でも幾ばくかの不安が残っちゃう。
本当にこの二人、大丈夫なんだろうか、みたいな、ね。

そんなキャラで物語が進んでいくから、先が知りたくなって、読み進めちゃうんです。

そして何より驚かされるのは、頻繁に視点移動が行われるのに対し、読んでいてほとんど混乱が生じないということ。

視点移動というのは、物語の中心人物が変わってしまうことをいうのですが、普通、こういうことをやってしまうと、読者は誰が何を考えているのか、分からなくなってしまいます。
でも、この本には、それがほとんどない。
しかも読者は、あらゆるキャラの心理状態が分かっている状態で読んでいるのに、この先どうなっちゃうんだろう、と思っちゃう。

これって、けっこうスゴイことだと思うんですよね。

物語のテンポにしても、ラブコメをメインにしながら、展開にアクセントを付ける形でファンタジックなバトルが織り込まれていたりするから、ハイテンポで読み進めることができます。

要するに、先はどうなる? と思いながら、サクサク読めちゃうラブコメということで、この評価にした次第。

ただ惜しむらくは、心理描写はうまいのに、アクション描写がちょっと、ということなんですが、メインはラブコメなので、そんなに気にならないかな。

さて。ここまで読んだ方は、なるほど、王道のラブコメなのだな、と思ったと思いますが、ここで一つだけ注意しておきます。

この作品、確かに王道ラブコメではありますが、

ピュアではありません。

分かりやすく言えば、本番あり、です。
お下劣というわけではありませんが、ある意味、生々しい作品とは言えるでしょうね。

そういう意味では、本当のラブコメであり、王道ではない、と言えるかもしれません。

でもだからこそ、人間らしい一面も感じられますので、読む価値はありだと言えるでしょう。
でもやっぱ、こういうのが苦手な方もいると思いますので、そういう方は、この点に十分注意した上で、購入を検討してくださいませ。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★☆[良い!], 23:54
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【小説】 アリスのお気に入り
アリスのお気に入り
アリスのお気に入り
ココロ 直


先日の企画愛咲さんに紹介していただいた、昨日紹介した本と同時購入して、本棚にしまっていたコバルト文庫シリーズ。

内容はというと。

おしゃまな亜理須の好きなもの。
お宝、ケーキ、白ウサギさんのきれいな瞳。
今日も今日とてアンティークショップ「クローケー・グラウンド」を訪ねては、大好きな凄腕鑑定士の白羽とお宝探しにいざ出発。
シラハの特殊能力『日記読み』とアリスの好奇心で、古今東西いわくつきのアンティークに秘められた謎を解けるのか!?
さぁ甘くて不思議でシニカルな“ワンダーランド”へようこそ。


というものなのですが。
まず結論から言いましょう。

このココロ直って人、すげぇぇぇぇ!


何がって、その豊かな感性と表現力が、ですよ。
この本は、一話四十ページ程度の短編を六つ、ショートショートを二つ詰め込んだ、いわゆる短編集なのですが、このココロ直って人は、この短いページ数でミステリの起承転結を、きちんとまとめ上げているんです。

しかもそれが、普通に読んでいる分には、まったく気づかないほど自然で読みやすいんですね。

わずかなページ数で、読者に謎を問いかけ、その心をグッと引き込み、混乱させることなく読者の頭に物語を投影させ、ストーリーとして納得させたうえで、最後の数行を使って笑わせたり泣かせたりする。
これがいかに高度なテクニックか、小説好きな人なら、すぐに分かるはず。

これができるココロ直という方は、本物のストーリーテラーであり、エンターテイナーと言えるんじゃないでしょうか。

これだけ非の打ち所のない作品に出会ったのは久しぶりですね。

漫画感覚でサラリと読めてしまうこの作品は、まさにライトノベルの代表作と言えるでしょう。

ただ、僕が個人的に惜しいなぁ、と思ったのは、もうちょっとラブコメ要素が強かったら……という、この一点のみ。
といっても、これはあくまで「馬数」の感想ですので、人によっては「十分にラブコメじゃん!」と思える作品かもしれません。

何はともあれ、ライトノベル好きなら、読んでいて損はないという作品ですので、ぜひお試しアレ。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★☆[良い!], 04:26
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【小説】 いぬかみっ(3)
いぬかみっ!〈3〉
いぬかみっ!〈3〉
有沢 まみず

ふぃ〜〜。
すみません。昨日中に五巻分更新する予定だったんですが、体力持ちませんでした。
もう年かねぇ。

……って、いい年こいて徹夜して、何をやってるのかっ
ってのはなしで。悲しくなるから。

さてさて、昨日の続き、第三巻ですが。
今回は特に新キャラが登場するわけではなく、いつものおバカラブコメに終始しております。

これを、キャラを読者に定着させるための計算としてやっているのだとしたら、有沢まみずという方、かなり計算高い人物ですよ。

だって、事実、この巻で、なでしこ、ともはねのキャラが確定しましたからね。

で、この本の目玉はと言いますと。

ズバリ。

なでしこのセクシーショット!

だったりします。
小説でセクシーショットもねぇだろう、と思ったあなた。
この作品を甘く見てはいけません。

有沢まみずという作者は、見事なまでの表現力で、読者の頭に、なでしこのセクシーなポーズを再現させてくれています。

しかも、前の二巻を読んでいる方なら分かると思いますが、イラスト担当の若月神無が、冒頭のミニコミックを掲載していることで、この妄想力が増大。
ちょっとエッチなラブコメとしてのテイストを、かなりの完成度で仕上げています。
なんで、こういった本が好みの方には、かなりオススメですよ。

それにしてもこの若月という方、エラく漫画家としてのセンスが良いですな。
思わず、いぬかみっの漫画、出してくれないかな、なんて思ったほどです。
出したら買っちゃうだろうなぁ。


追記。
五巻分更新、と言いましたが、まだ四巻までしか読んでいなかったようです。
三冊もほったらかしだったとは。
しかも、それに気づかなかったとは!
う〜む、内容が薄いにも程があるぞっ。
僕の記憶力もどうにかしないとっ。

……はぁ。
本当に、僕の頭の方はどうにかしないとなぁ。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★☆[良い!], 01:05
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【映画】 チャーリーとチョコレート工場
チャーリーとチョコレート工場
チャーリーとチョコレート工場

今日は、僕にとって正式な映画の日!
というわけで、この映画を観てきました。

さて内容はというと。

貧しくもそれなりに幸せな生活を送っていたチャーリー。
彼の家のすぐそばには、大きなチョコレート工場があった。
そのチョコレート工場は、世界的に有名だった。
大きいから、ではない。
あまりに謎めいているのだ。
何しろ、この十五年というもの、誰も出入りしていないのに、なぜかチョコレートを出荷し続ける工場なのだから、それを皆が不思議がってもおかしくはない。
しかしその、謎めいた工場の内部を見ることのできる日がやってきた。
世界に出荷されているウォンカ製の板チョコに、たった五枚だけのゴールデンチケット。
それを引き当てた子供に、工場長ウォンカが、この謎めいた工場に招待してくれるのだという。
そしてそれを引き当てたのは、食い意地の張った肥満少年、大金持ちのワガママ娘、トロフィーコレクターの負けず嫌い少女、知ったかぶりのゲーム少年。
そして、チャーリーの五人だった。
誰もが初めて目にする工場内部。
それに浮き足立つ、五人の子供と周囲の大人たち。
しかし、子供たちを招待したウォンカには、一つの目論見があったのだった……。


というものだったのですが、はっきり申し上げましょう。
2005年8月現在。
この作品は、

トップ3に入る作品となりました!

なぜか。
僕は映画の予告編を嫌うタイプで、それは予告編で多くのネタバレをしているため。
これで僕の評価が下がった映画は少なくありません。
そして、この映画もまた、例外ではありませんでした。

にも関わらずこの映画は、映像の美しさで目を楽しませ、小気味よい音楽で耳を満足させてくれたのです。
そりゃ、予告編を見ていなければ、もっと楽しんだろうとは思うのですが、でもそれは些細なことなんです。

何しろこの映画は、美しい映像と音楽で楽しませてくれるんですから。
そうですね。

この感覚を何かに例えるなら、良くできたプロモーションビデオやCMと同じだと言えるかもしれません。
良くできたプロモやCMって、実際に全部見てみないと、評価できないですよね?
で、出来が良ければ、オチが分かっていたっておもしろいものです。

それと同じ。

映画としての面白さを肌で感じさせてくれるこの映画は、まさに映画がエンターテイメントの王様であることを再確認させてくれる作品でした。

ただ、惜しむらくは、ちょっとだけ中だるみ感があったことですが、それを差し引いても、ワクワクさせニヤリとさせられ、そしてたまにホロリと泣かされた作品だったということで、この評価とさせていただきました。


ちなみに、この映画の補足情報をば。

この映画、絵本が元となっている作品ですので、家族でご覧になっても問題ありません。
また、以前にも映画化されていますので、映画を観に行くことができないよぅ! という方は、こちらをご覧になっても良いかも。

とにかく、現在公開中の映画で、これは断然オススメできますので、何を見に行こうか迷っているという方は、ぜひこの作品をどうぞ!
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★☆[良い!], 00:30
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