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【小説】 護くんに番外編で祝福を! (2)
護くんに番外編で祝福を!〈2〉
護くんに番外編で祝福を!〈2〉
岩田 洋季


さて、ブログを更新していなかった間に読んでいた本の感想。
「護くんに女神の祝福を」の番外編でもあるこの本も、その一冊なのですが、なんていうか、物足りなさみたいなのが残っちゃった一冊でしたね。

いや、おもしろいことはおもしろかったんですよ。
特に冒頭の『雪降る日のハート・オン・ザ・ラン』なんかは、僕が読みたい激ピュアラブコメでしたし、『BLACK&WHITE』については、これまで語られなかった鷹栖絢子のダークな過去が明らかにされ、それがこのシリーズの奥深さを支えてくれます。
ただ、物足りなさを感じた話が、ただ一つだけ。

それは『ジョシコウセイクエスト』。
エメレンツィアが、一人前の女子高生になるべく、様々なことに挑戦していくという話なんですが、なんていうか、ウソの情報に振り回され続けるエメレンツィアが、だんだん可哀想になっていくんですよ。
これじゃ、絢子の対抗馬どころか、ただの噛ませ犬でしかないんですよね。

やっぱり僕としては、もうしばらくは「絢子がんばれ……でもエメレンツィアもかわいいし、負けるな!」なんて、身勝手な応援をしていたいんです。
だから、その意味で、今回の一冊は、ちょっと評価が下がっちゃいました。

次は本編の八巻が出てくるはずなんで、そういう展開だったら嬉しいなぁ、なんて思っております。

うぅ。連続で更新しているので、そろそろ体力がなくなってきた……。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★[良い感じ], 04:18
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【映画】 THE 有頂天ホテル
THE 有頂天ホテル
THE 有頂天ホテル

う〜ん。ここんとこ、ぜんっぜん映画を観に行っていません。
行きたいんですけどね。
時間・体調・財政状況、いずれかが常に邪魔をするんですよ。
くそぅ。早く普通に映画を観に行きてぇ。

さて、そんな中ですね。
なんとか一本だけ観てきました。
それがコレ。
以前にも三谷幸喜氏が映画に着手するということで期待しまくりだったわけですけど、率直な感想はというと。

予想通りの面白さ!

ホテルの中で交錯する様々な人。そのふれあい。
その一度限りの偶然から生まれる、一度だけの奇跡。
それがホテルに集うすべての人に降り注ぐ。
この流れが、じつに僕好み。

しかも、メインキャストが二十一人という大所帯であるにも関わらず、誰一人として役者でなかった人がいなかったのはスゴイ。
一昔前の映画であれば、どこかに人気のタレントが出ていたりしたものです。
今で言えば、オリエンタルラジオとかかな。
で、そうした人気の芸能人見たさに集まる客で、興行収益を上げようとしていたものですが、この映画には、そのいやらしさがない。
全員が、役者として勝負してくれている。
そのチャンスを、すべての役者へ均等に振り分けることができた三谷幸喜という人物は、本当にスゴイ人ですよ。

というわけで、笑って泣けて、そしてさっぱりと見終えることができる、良質の映画でした。

ただ、その反面、ちょっと贅沢な要求もあったんですよね。
なんていうかね。
確かに予想通りの面白さではあったんだけども、その予想を超えるというか、良い意味での裏切りが少なかったように感じるんです。
感動はあったものの、あの「ラヂオの時間」のような、奇跡という面での感動や驚きは少なかった、という感じですかね。

そう言う意味では、物足りなさを感じる人がいるかもしれません。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★[良い感じ], 03:58
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【映画】 輪廻
どうも、お久しぶりです。
って、最近、こんなんばっかりだなぁ。

さて、じつを言いますと、今どうしてもやらなければならないことがあって、それに時間を割いているため、ブログ更新の時間が犠牲になってます。
それももう少しで終わりそうなんですが……。
というわけで、まだ間が空きそうですが、もう少しお待ちを。

さて、そんなことを言いましたけど、本も読まず、映画も観ずにいれば、ストレスも溜まってくるわけで、そのストレスを少しでも発散させようと、久々に映画を観てきました。

今回観てきたのは、少し前に気になっていた輪廻。

気になっていた理由は二つ。
一つ目は、あまり観ることのないサスペンス風味のホラーだってこと。
そしてもう一つは、僕が優香ファンだってこと。

で、結果はどうだったかというと。

なかなか良い感じなんじゃん!

僕が優香ファンだってことを差し引いても、そんなに酷評にはならないんじゃないかな。
というのもね、この映画が事前に触れ込んでいた「サスペンス風味」というのが、決して嘘じゃなかったわけなんですよ。

しかも、優香の演技もかなり良くて、いつもケラケラ笑っている彼女からは、まったく想像できないほどリアルな演技。
まさに熱演ですね。

この映画で、彼女も女優として活躍しはじめるのかもしれません。

さて、そんな高評価もある反面、ちょっと残念な部分も。
それは、サスペンス風味にしたことによって、きっちりとオチが付いてしまっているということ。

だって、ホラー映画ってのは何だか得体の知れないものに襲われるからこそ、恐怖感ってものがあるわけですよ。
その辺り、ジャパニーズホラーってのはうまくその正体をぼかしていて、だからこそ、後味が悪いながらも、恐さが残ったりしたわけです。

そういう意味では、後味の悪さを残さないハリウッド風味のホラーになってる感じがするんですね。
でもまぁ、これはこれで見終わった爽快感はありますし、賛否が分かれるところなのかも。

まぁ、いずれにしても、一度は見ても損はしない映画ですので、観る映画がなくなっちゃったよ〜、という方は、観てみると良いかもしれません。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★[良い感じ], 10:15
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【小説】 トリックスターズL
トリックスターズL
トリックスターズL

ミステリーの定番『嵐の山荘』。
何人たりとも出入りできる環境ではない状況で起こる事件のこと。
その現場は、必ずしも鍵のかかった部屋のことではない。
たとえば、監視カメラの付いている部屋であったり、多くの生徒がいる学校の屋上であったり。
そして、誰も外に出ることができない嵐の中にある山荘もそのひとつ。
それはまさに開かれた密室、『嵐の山荘』。

今回は、そんな定番ミステリーと魔術とをうまく組み合わせて作られている作品なのですが、さて、感想はというと。

うわ、やられた!

という感じ。
うまく騙されたというか、気持ちよく裏切られたというか、そんな印象を受けた作品でした。

「この世界における魔術とは、万能の力ではなく、むしろロジカルな学問でる」

という考え方を軸に、魔術師たる人間は、より論理的に物事を考える人種だと考え、だからこそ名探偵としての資質を備えている。
そうした前作の設定が、今回にもうまく生かされています。

それに、話の途中で展開が二転三転するおかげで、キャラだけでなく読者までもが混乱してしまう物語の流れも前作同様で、だからこそ「やられた!」なんて思ってしまうわけですね。

設定こそライトノベル風味ではありますが、蓋を開ければ本格的ミステリー。
これは漫画だけれども中身は本格派である「金田一少年の事件簿」に通じるものがあります。

ファンタジーも好きだけどミステリーも大好き! という人には、十分勧められる作品ですので、そんな方はぜひ手にとってみてください。

あ、そうそう。
今回、最高評価を獲得しなかった理由ですけども、それはやっぱり、内容の難解さ、かな?

練りこまれた設定を飽きさせずにグイグイと読ませる文章力は、さすが久住氏、という感じなのですが、その反面、設定が凝りすぎていて、ラストあたりで何度か「?」なんて思っちゃったり。
まぁ、これはひとえに僕の読解力不足だと思うんですけど、まぁ僕としては、もう少しサクッと読めると良かったかな、というのが、その理由。

決して、作品の質が落ちた、ってわけではありませんので、気になっている方は、ぜひ読んでみてください。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★[良い感じ], 05:06
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【小説】 かのこん
かのこん
かのこん
西野 かつみ


どうも!
最近、まったくと言って良いほど、更新を怠っている馬数です!
うぅ、すみません。
いろんなことに、死ぬほど時間を奪われております。泣きそう……。

とまぁ、そんな中、本を一冊も読まなければ死んでしまうということで、先日読み終えました。
それがこの本だったのですが、内容はどうだったかと言いますと。
「おじいさん、都会の学校ってすごいです」
高校1年の耕太は転校初日に見知らぬ先輩に呼び出されて2人っきりに!
彼女は学校で1番と噂される美少女。なぜ彼女が?
耕太がそう思ったのも束の間、彼女の唇がどんどん迫ってくる!?
田舎から都会の学校に転校してきた小山田耕太と、学校一の美少女である源ちづるが紡ぎ出す、学園ファンタジーラブコメ!
というものだったのですが、う〜ん。
正直言って、評価に迷う内容ですね。
ラブコメとしては非常に王道で、だからこそハズしてはいない作品なのですが、その一方でステレオタイプな印象が強いのも事実。
まぁこれは個人的な印象ですが、コレコレの美味しいところを上手く吸い取ってきたなぁ、という感じかな。

故にこの作品、王道を認める肯定派と斬新な内容を求める否定派に分かれると思います。
ちなみにボクは、ラブコメが読めれば幸せな性格なので肯定派です。

というわけで、ラブコメ大好きな方にはオススメ、そうでない方には、あまりオススメできない作品ということで。

うむむ。
久々に書いたから、いつもどうやってレビューしていたか分かんなくなってるなぁ。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★[良い感じ], 05:07
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【小説】 アリスのお気に入り - 忘れられないムジーク -
アリスのお気に入り - 忘れられないムジーク
アリスのお気に入り - 忘れられないムジーク
ココロ 直


どうも最近、本を読む時間が長くなっている気がします。
以前はもっと早く読めていた気がするんですがねぇ。

急にこんなことを思ってしまったのも、アリスのお気に入りの第3巻を読むのに、2時間近くもかけてしまったため。
このレーベルはとても読みやすいはずなんですが、どうしたんだろ。

と、うちなる疑問はともかくとして、読んでみての感想はどうだったかと言いますと。

う〜ん、普通に良い感じの短編小説集、というところでしょうか。
すごく読みやすくて、各話を読み終わるごとに、話を読んだという爽快感がある。
普通、これだけの要素があれば、最高評価を獲得するものです。
でも、この本に関しては違うんですよね。

というのも、このココロ直という人が書く文章は、細かく計算されているうえにセンシティブ。

透明感のある文章に乗せた、次はどうなるんだろう、というワクワク感。
数十ページという短い枠の中で、大作のような感動を楽しませる爽快感。
読み終わった直後におとずれる、次の巻への期待感。

そういった、文章の技術とセンスが併せ持つ魅力が、この作品にはあったし、ボクもそれを期待していたんですよね。

でも、この本に関しては、そうしたセンスが薄れているような印象を受けてしまいました。

まぁ、はっきり言っちゃえば、
読みやすいんだけど感じるものが少ない。

そんな感じ。
感動を共感できなかった、と言っても良いかもしれない。

次こそは感動を共感できる、最高な作品であったら良いなぁ、なんて思っています。

では、短編小説恒例の、あらすじ紹介。

【愛の天秤】
容態も良く精神的にも安定している一人の女性患者。
しかし彼女は、一言もしゃべってはくれなかった。
何度も顔を合わせているはずの医師に対しても、それは変わらなかった。
先ほどまでは。
しかし、彼女は初めて医師に対して口を開いてくれた。
彼女は言う。
「先生、クローケー・グラウンドって知っていますか?」
それは、彼の患者が勤める骨董品屋の名前だった。
愛の重さを計る「アヌビスの天秤」から始まる愛の物語。

【天狗と玉手箱】
稲葉シラハとアリスは、その報せに驚いた。
あのTODOグループの会長、藤堂が入院したというのだ。
急いで病院へと向かう二人。
しかし、ことのほか元気だった藤堂。
その彼から、二人は奇妙な以来を受けることになった。
とある店から、品物を買い取ってきてくれ。
聞けば聞くほど、奇妙でしかない以来。
しかしそこには、意外な真相が隠れていた。
ちょっと切ないお話。

【浦島太郎のいたずら】
天狗と玉手箱のエピローグを語ったショートショート。

【笑わないプリンセス】
蝦沢京子。
久里本の元で秘書として働く女性。
彼女はめったに笑ったことがない。
そんな、あまり目立たない女性秘書、蝦沢京子と久里本の出会いは、雨がふっていたあの日だった。
蝦沢と久里本の出会いをつづったお話。

【チョイス!】
稲葉シラハとアリスは、根津三蔵の余興のため、他から集められた多くの鑑定士とともに、とある場所にいた。
そこで、鑑定士としての力量を試されるらしい。
これによって、根津のお宝を買い取る権限が得られるということもあり、どの鑑定士も真剣そのものだ。
もちろん、シラハもそれは同様だったが、彼にはもう一つ真剣にならざるを得ない理由があった。
ここに、クイーンオブハーツのジョーカーとその助手が来ているのだ。
ジョーカーと言えば、無価値なお宝に法外な価値を乗せて売りさばく、シラハとは対極の考え方を持つ人間。
だからこそ、彼は負けたくなかったのだ。
シラハのライバルが初めて登場する、鑑定バトル・ストーリー。
ちょっと男子向けのテイストかも。

【オレンジ・トレイン】
チョイス! のエピローグを描いたショートショート。
アリスの幸せな姿がつまってます。

【男ってやつは】
火が点いたように泣いている赤ん坊をあやしているのは、ひげ面の男性だった。
慌ててミルクを用意して、赤ん坊を落ち着かせると、自然に彼の目は仏壇へと向いた。
そこにあったのは、一人の女性が写った写真。
それを見てボロボロに涙を流す男性。
彼の名は亀井。
シラハと出会う十年ほど前の姿だ。
少女小説らしからぬ、ハードボイルド色の濃いアクション・ストーリー。

【さよならの影】
久里本は、一人の女性を前に苦戦していた。
出会ってから余年にもなるというのに、どうしても聞き出せないのだ。
彼女の名前が。
彼女はクローケー・グラウンドの女性修復士。
どう接したら良いのだろうか。
女性の扱いに慣れているはずの久里本が、さらなる苦戦を強いられていると、彼女の口からぽつりと一言が漏れた。
「あの坊やの力のこと、どう思う?」
うまく答えれば、会話が続くが、失敗されれば流されておしまい。それだけ名前を聞き出すチャンスを失ってしまう。
だが、この会話から久里本が手に入れたのは、意外なものだった。
稲葉シラハのアリスに対する想いが代わり始めていることをつづった物語。

う〜ん。
こうして振り返ってみると、意外にこの本は、男性向けなのかも。
もしかして男性読者が意外と多い作品なんですかねぇ。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★[良い感じ], 07:59
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【映画】 蝋人形の館
本日は、立て続けに映画を二本観てきました。
二本目も「死」がテーマに絡んではいるものの、こちらはバリバリのホラー。
内容としては
大学フットボールの試合を観戦しようと、カーリーとその兄のニック、カーリーの恋人のウェイド、カーリーの親友ペイジ、ペイジの恋人ブレイク、そしてカーリーに想いを寄せるドールトンの6人は、スタジアムを目指していた。
しかし、その途中、なぜかカーナビも認識しない不気味な街に迷い込んでしまう。
雑貨屋、理髪店、ペットショップ、映画館、そして古びた家々。
静かすぎる街は、閑散として人影もなく、窓からカーテン越しに覗いている女性も、決して二人に声をかけようとはしない。
やがて、二人の目に飛び込んできたのは、丘の上にある一際目を引く蝋人形の館だった。
彼女たちは好奇心に身を任せ、その扉を開いてしまう。
しかしその扉は、6人を死へと導く地獄の扉であることを、まだ気づいてはいなかった。
というものなのですが。
もうお気づきでしょうかね。

はい、典型的なB級映画でした。

懐かしのスプラッタムービーと言っても良いかもしれませんね。
肉が飛び、血しぶきが舞う。
そんな痛々しい描写の嵐。
だから、血を見て気分が悪くなるような人は見ちゃいけません。

逆に、最近スプラッタが観たいと思っていたんだよ、という人には、こういう映画には付きもののHシーンとかあるし、オススメできる映画ですね。

ただ、先も言いましたように、この映画はB級映画ですので、肝心なところで辻褄が合わなかったり、人間の行動心理として明らかにヘンテコなものもあったりします。
だから、この映画を観るときは、そのことを承知で観ることを強くオススメします。

そういや、この映画でペイジを演じたパリス・ヒルトン。
彼女ってホテル王ヒルトンの令嬢なんでしたよね。
その割りには意外と演技が上手かった気が。
もしかして、本格的に女優になるのかな?

以下、ネタバレ。
続きを読む >>
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★[良い感じ], 04:17
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【小説】 鳥は鳥であるために (3)
鳥は鳥であるために (3)
鳥は鳥であるために (3)
野島 けんじ


すみません、更新がおくれてしまいました。

さて、昨日の二巻が印象深かったこともあって、さっそく続きを読んじゃいました。

この巻で、あらたに帯刀唐穂というキャラクターを加え、その唐穂を中心に話が展開していく第三巻。
果のクラスに転校してきた唐穂もまた呪受者の一人。
それゆえに、他人から離れ、社会を拒絶するために乱暴な言葉遣いをする彼女の生き方を、呪受者を身内に持つ果は、すぐに見抜き、自分ができることをしてあげたいと願う。

そんな「鳥は鳥であるために」らしいストーリー展開は、じつにストレートで、これまでにないほど、安心して読むことができました。

志朗と小鳩、そして果に夕香。
この四人がいれば、どんなツラい状況であっても、必ず何とかしてくれる。
そんな類の安心感ですね。

これが他のシリーズなら、マンネリだとか言ってしまうところですが、このシリーズに関しては、こうした安心感がまた、またたまらなかったりするんです。

それとも、巻を重ねることで、各キャラの性格が、これまで以上に明るくなったのかな?

まぁ、そんなわけなんで、今までほど人間関係にハラハラすることはありませんでしたが、だからこそ、他の部分にも焦点を絞って楽しむことができました。

他の部分。

要するに、このシリーズを通して存在する大きな謎、小鳩の兄、倭のことです。

彼に関する様々な謎が、明確になったり、それが新たな謎を生み出したりするんですね。
そのサスペンス的要素が、次巻への興味を持たせてくれるわけでして。
この辺、構成がうまいなぁ、なんて思っちゃうわけです。

そしてもう一つ。
この本で注目しちゃうのが、志朗と小鳩の関係について。

なんかね。
表立ってこそいないものの、少しずつ進展しているのが見えるんですよ。
だから、これもまた、次を読もうと思う気持ちの推進力になったりしています。

ただ、その反面、今回は安心できる物語であるために、ちょっと落ち着き過ぎちゃってるかなぁ、というのが、今回のマイナス要素。
やっぱ、困難は、その壁が高ければ高いほど、厚ければ厚いほど、それを乗り越えた瞬間の爽快さが生まれるわけで。
今回は、それが薄かったかなぁ、というわけ。

いよいよ次は最終巻ということで、広がりまくった話を、どう収拾して、どんな感動をもたらしてくれるのか。

今からすごく楽しみ。
じゃ、さっそく最終巻、読んじゃってみましょうか。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★[良い感じ], 22:42
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【小説】 まぶらほ ふっかつの巻・きた
まぶらほ~ふっかつの巻・きた~
まぶらほ~ふっかつの巻・きた~
築地 俊彦

まぶらほは、じつを言うと、ラノベにはまるきっかけとなった作品の一つだったりするんですよね。

ラブコメが読みてぇ、何かないか!

という感じで探していて、見つけたのがこのシリーズ、というわけです。
で、久々に出版されたってことで、チェックしていたのですが、すっかり購入するのを忘れちゃっていました。

で、久々に読んでみての感想。

まぁ、良くも悪くも、いつものまぶらほ、って感じですね。

いつもどおりの、ヤキモチとドタバタの黄金パターンなラブコメである反面、それがマンネリ化しているといえなくもないような。

ただ、マンネリとは言いつつも、妙に発展しないでほしい、という気持ちもあるんですよね。
だって、今のまぶらほが気に入って購読を始めたわけですから。

特に意外性もなく、いつものまぶらほだってことで、それを期待していた人は要チェック、飽きた人はノンチェックで良い一冊じゃないかと思います。

あ、そうそう。
この短編シリーズで、密かに人気だったりしたのが、山瀬千早シリーズだと思いますが、その後継となるんじゃないか、って話がこの本には収録されています。
その話で主人公となっているのは、山瀬神代。千早の妹です。
この話が気になった方は、是非。


【追記】
来月の19日に、今度は長編である「まぶらほ〜デソレイション・エンジェルス〜」が発売されるようです。
長編が好きだから、短編は買わないけど、これは……と思っている方。
じつは、この長編の伏線となる話が、この短編に収録されていますので、できれば読んでいた方が良いと思いますよ〜。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★[良い感じ], 07:04
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【小説】 トリニティ・ブラッド Reborn on the Mars 嘆きの星
トリニティ・ブラッド―Reborn on the Mars 嘆きの星
トリニティ・ブラッド―Reborn on the Mars 嘆きの星
吉田 直

うわぁ、何も言わずに二日も更新を空けてしまいました。
本当にすみませんっ。

いや、怠けていたわけではないんですけど、個人的にいろいろありまして。
今週は、あと一回ほど休むかもしれないですが、来週からは完全に復帰しますので、それでお許しを〜。

さて、本日選んだのは、この作品。
以前に気になって手を出してみたものの、今まで積み本状態になっていた一冊です。

内容はというと
辺境の街イシュトヴァーンに、牛乳瓶の底みたいな丸眼鏡をした長身の神父がやってきた。
神父の名はアベル。
この街にある唯一の教会、聖マーチャーシュ教会に配属されてきたのだ。
アベルは、街を一瞥して嘆息する。
このままローマに帰っちゃうっていうのは無しですかね?
それほど、この街は田舎だったのだ。
どうにかして帰る口実ができないものだろうか。
そう悩んでいたのも束の間。
アベルが乗ってきた汽車の火夫が叫ぶ。
「じゃあな、兄ちゃん! 命が惜しかったら、どっかの宿に閉じこもっとくこった! さもないと……」
火夫の声は、汽笛にかき消されて聞こえない。
何を言おうとしたのだろうか。
アベルは、間をおかずして、それを知ることになる。
人間と吸血鬼。
二つの種族が、互いの存亡をかけて闘うノイエ・バロックオペラの決定版!

というものなんですが。

えと、まず最初の疑問。

ノイエ・バロックオペラって何ですか?

辞書で調べてみても、その意味が理解できず。
単語の意味合いから察するに、ヨーロッパ風のリアルアクションストーリーってこと、なんですかね?
だとしたら、この物語にピッタリな言葉だとは思いますけど。

ま、そんな細かいことはともかくとしてですね。
率直な感想はというと。

はい! すっげぇおもしろいです!

緻密に練り上げられた世界観、ボキャブラリーに飛んでいるのに、分かりやすくて嫌みのない文章、そして物語自体が持つテンポの良さ。
これに個性豊かなキャラクターたちが、それこそ広大な舞台をところ狭しと駆け回る。
これでおもしろくならなければ嘘でしょう。

この本を、眠い目をこすりながら読んでいた僕ですが、気が付くと話にのめり込んでいて、気が付いていたら読了していたという感じで、とにかくサクサクッと読めちゃう。

なんか読み終わった直後、「本物のアクション小説」を読んだなぁ、という満足感を久しぶりに味わえた作品でした。

ただ、僕がこの本に最高得点を与えなかったのには二つ理由がありまして。
まず一つは、ラブコメ要素が、非常に薄かったということ。
そしてもう一つは、物語の世界観が緻密すぎて、理解するまでに時間を要したということ。

ただ、どちらも僕の好みなどが多大に影響しているだけだと思いますので、気になったから、まず読んでみよう、というレベルで読まれてみても、まったく問題ない作品だと思います。





追記。
トリニティ・ブラッドの原作者、吉田直さんは、7月15日に逝去されたそうです。
そのため、このシリーズも未完となっているそうですが、発刊分はすべて読ませて頂きますので、吉田先生、天国からぜひとも感想を聞いてやってください。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★[良い感じ], 07:03
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