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- 【小説】 とらドラ!
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2006.04.02 Sunday
とらドラ!
竹宮 ゆゆこ
更新、ちょっと遅れてしまいました。
ごめんなさい。
さてさて、今週チェックしたうちの一冊がこれ。
あの竹宮ゆゆこさんが書いたということで、手にとってみたわけですが、
いや、予想以上におもしろい!
正直言っちゃうと、キャラ設定は甘い、という気はするんですよ。
主人公の高須竜児は、ご愁傷さま〜の二ノ宮くんと似た印象を受けるし、逢坂大河にいたっては、前作の相馬広香のキャラを、より強烈にした感じ。
こうなると、天然キャラの櫛枝実乃梨も松澤小巻を活発にしただけか? なんて思ってしまいかねないところですが、実際はそうならなかった。
その理由は簡単です。
竹宮さんが生み出したすべてのキャラは、作られた設定の中で、ところ狭しと動き回っているからです。
しかも、その奔放な行動の中に破綻した設定は感じられず、すべてが自然。
ゆえにすべてのキャラに感情移入がしやすく、時には一緒に苦しんだり、時には傍目から見て笑ったりができちゃう。
いやぁ、まさにラブコメとはこうあるべきだ、という、お手本みたいな作品です。
どうやら五月には続刊も出て、シリーズ化されるようですし、今後が楽しみな作品だったりします。
まぁ、願わくば前作みたいな尻すぼみにならなければ、良いなぁ、という気持ちもあったりしますが……。
- 【小説】 おあいにくさま 二ノ宮くん (1)
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2006.03.10 Friday
おあいにくさま二ノ宮くん1
鈴木 大輔
「ご愁傷さま二ノ宮くん」シリーズの番外編。
短編集ということで、ギャグ満載の内容を期待していたら、まさにそのツボにハマまくりな内容となってました。
いやぁ、これを読んでいると、最初に感じていた真由の可愛らしさが前編からあふれ出すようで、読んでいてニヤけまくり。
さすがに、内容としてはご都合主義的な流れもあったりして、その辺はどうかなぁ、なんて思ったりもしたのですが、まぁそれはギャグの範疇として納得できるものじゃないかと。
正直、ギャグ色満載であるため、読後感は「あ〜おもしろかった」ということ以外は何も残らないのですが、何も考えずに読めるという点で、十分に満足させてくれます。
しかしこのシリーズ、この段階で気づいたのですが、もしかしたら、まぶらほシリーズっぽくなっていくんでしょうかね。
ギャグとシリアスの同時進行は、嫌いじゃないからいいんですが、これはもう、ラノベにおけるシリーズ構成のパターンとして確立しちゃっているのかもしんないですねぇ。
- 【小説】 ご愁傷さま二ノ宮くん (4)
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2005.11.09 Wednesday
ご愁傷さま二ノ宮くん(4)
鈴木 大輔
今日は仕事でミスを連発。
かなりヘコんじゃいました。
自分では、いい加減慣れてきたつもりだったんですが、まだまだ、ということなんでしょうね。
精進せねば。
精進といえば、最近はラノベ方面で更新が遅れてしまってます。
ごめんなさい。
ボクは活字に対して、こういう波がありまして。
じつはこのブログ、それを克服するためのものでもあったりします。
おかげで、久々ではありますが、読むことができました。
で、久々のラノベ。感想はというと。
え、この作家って、こんなに文章がうまかったっけ?
というのが第一印象。
なんていうかね、表現が非常にうまいんですよ。
読者の「読みたい」という気持ちを加速させる、圧倒的な文章力。
それを、この本から感じました。
それとも、成長したってことなんでしょうか。
で、今のが読み始めの印象なのですが、では内容のほうはどうだったかというと。
きちんとラブコメってますね。
良い感じです。
といっても、二ノ宮俊護と月村真由の関係は、ほとんど出てきません。
ていうか、月村真由の存在感、かなり薄くなっています。
月村真由が転がり込んでくるという、典型的なボーイミーツガールに端を発した話であるはずなのに、この巻ではなぜか、自分に正直でないお嬢様、北条麗香と俊護とのラブコメ、というテイストになっているのは、ちょっとびっくり。
でもね、これはこれでかなり良い感じですよ。
色恋沙汰に疎すぎる二人のギクシャクぶりは、なんだかあの護くんシリーズに相通じるものがありますし、何やってんだおまいら、と、読んでる側は、ツッコミ入れまくり。
それでも、時折見せる麗香の素顔に、俊護が何かを惹かれ始めたり、ようやく近づいてきた俊護の存在に、麗香が慌てて突っ返してしまったり。
うん、いいラブコメ具合です。
ただ、物語の流れを読んでいる限り、どうにもラストが近そうな感じ。
もしかすると、このシリーズ、5・6巻あたりで終了、ということになるのかも。
ちょっとベタな展開が多い感じはするシリーズではありますが、わりと好きなタイプのお話ですね。
次はどうなるんだろ。けっこう期待してます。
以下、ちょっとネタバレ。
- 【小説】 ご愁傷さま 二ノ宮くん (3)
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2005.05.29 Sunday
ご愁傷さま二ノ宮くん3
鈴木 大輔
う〜む。今回はラブコメ要素が少ないですね。
なんていうか、これから話を面白く読んでもらうためにセットアップしておく巻、というところかな。
なので、ちょっとシビアな話とかが多く、そのために、全体もシリアスになっている感じ。
とはいえ、やっぱラブコメ好きな人間としては、もう少しバカっぽい話に期待しているわけで。
次巻がそうなってくれてるといいなぁ、とか思っております。
- 【小説】 ご愁傷さま二ノ宮くん (2)
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2005.04.20 Wednesday
ご愁傷さま二ノ宮くん 2
鈴木 大輔
ぐはぁ!
やられました。今回のストーリーで注目すべきは北条先輩ですよ。
いやぁ、先天的に偉そうだけど、素直になれないお嬢様が恋をすると、こうなるのかぁ、という間違った知識が身に付きます。
しかも、ラストにはビックリさせられました。
うわ、まさかそちらに話を持って行くとは。
こちらもただのバカ小説と思って読んでいたので、けっこう衝撃でした。
ただ、最高評価とならなかったのには、理由が二つほどありまして。
まず一つが、主人公である二ノ宮くんが、あまりにロボットじみていたこと。
なんていうか、やれ、と言われた行動するというのは、古風とか朴念仁とか言うんじゃなくて、単に自分というものがないのでは?
と思っちゃうんですよ。
この辺、もう少し人間っぽかったら、感情移入しやすかったと思うんだけどなぁ。
それと、前巻の話で持ち越しになっていたわだかまり。
判明しました。
ヒロインである真由から感情が伝わって来ないんです。
いや、感情は見せるんですが、それはロボットのようなプログラミングされたものに見えちゃうというか、そんな感じ。
それが演出だったのかどうかは分かりませんが、僕としては、もうすこし激情型であった方が可愛らしいと思えるタイプなんですよね。
そういう意味では、今回も同じだったのですが、その分を北条先輩がフォローしていたので、点数が上がった次第。
こりゃ、次が楽しみだ!
- 【小説】 ご愁傷さま 二ノ宮くん (1)
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2005.04.19 Tuesday
ご愁傷さま二ノ宮くん
鈴木 大輔
どっかにラブコメ小説の拾い者はないかなぁ、とネットで検索していて、何となく惹かれてしまった作品。
内容はというと。
災厄はチャイムとともにやってきた。
平凡ながらも平和な毎日を送る、ごくごくフツーの高校生・二ノ宮峻護の家へやってきたのは見知らぬ兄妹。
「はっはっは今日からお世話になるよ」
ヒトの迷脇なんのその。
兄はヘンジン、妹の真由はおとなしそうな究極美少女。
いったいどうして、いやそもそもあんたら誰?だいいち、年頃の男女が一つ屋根なんて美味し、じゃなかった倫理に反する―などという峻護の叫びは届くはずなど、もちろんなかった。
しかも!妹の真由には、男に囲まれただけで失神するほど重度の男性恐怖症であるうえに、もう一つ大きな秘密が。
こうして二ノ宮くんのどきどきムラムラな受難の日々は始まった?
という感じ。
よくある「押しかけ女房型」のストーリーですね。
話の流れはそんなに悪くないし、文章も良い感じで読みやすいんだけど。
何か物足りなさというか違和感のようなものが。
嫌いじゃないんですけどね。
とりあえず、二巻目も購入しているので、それでその違和感の正体が分かったら良いなぁ、とか思っております。