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【小説】 9S (ないんえす?) SS
9S(ないんえす?)SS
9S(ないんえす?)SS
葉山透


さて、本日最後の更新。
じつは、以前から読みたくて読みたくて仕方がなかったんですよ。
電撃hpに、ナインエスの番外編が収録されていると知ったのが、ずいぶん後のことで、その話を読むためには、バックナンバーを買うしかなかったんです。
だから、文庫化を熱烈に希望していたら、叶っちゃいました。

というわけで、購入次第、すぐさま開いたのですが……。

大爆笑。

卑怯だ。
卑怯すぎるよ、葉山さん。
ナインエスのキャラでこんなことをすれば、笑ってしまうの当然じゃないですか。

峰島由宇が女の子らしいことをする。
たったそれだけのことなのに、卓越した知識と洞察力が邪魔をして、あさっての方向へ努力を始めるし、それに対抗する摩耶も摩耶で、お嬢様育ちが災いしてライバルにもならない。
この二人を組み合わせてキッチンに立たせる。

卑怯だよ、卑怯すぎるよ。この設定。

終始ニヤニヤし通しの一冊。
これは続刊も買いですな。

ナインエスシリーズが好きな方なら、絶対に損はしないので、ぜひ買うべし。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★★[最高!], 04:34
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【小説】 9S VI
9S 6
9S 6
posted with 簡単リンクくん at 2005. 8.20
葉山透・山本ヤマトメディアワークス (2005.8)通常24時間以内に発送します。



最高、最高、最高っ!

はぁっはぁっはぁっ。
すみません。
初っ端から取り乱してしまいました。

すみません。
でも、これが本音なんです。

というわけで、9Sシリーズの最新刊。
前巻の後書きで宣言していた通り、中巻となった第六巻ですが、読み手に休む魔を与えない小気味よいテンポ良さと言い、個性的なキャラクター陣といい、次々に登場してくる奇想天外なアイディアといい、どれをとっても最高評価に値します。

でも、それにも増して僕が感動してしまったのは、中巻であるにも関わらず、読み終えた際に感じた爽快感。
なんか、

一つの話を読み終えたっ
という気持ちの良さを覚えてしまうんですね。

たいがい、こういう続きもので途中に当たる巻というのは、良いところでCMを入れてくる番組のような後味の悪さが残ったりするものですが、この本に限って、それがない。

良いもの読ませてくれたっ

しかも続きがあるんでしょ!?

うそ、早く出して出して〜!

てな感じで、誕生日プレゼントを待ちわびるようなワクワク感が、読み終えた瞬間、心の中にあふれてくるんです。
この構成力はさすがと評するほかになく、結末を見ずして、最高評価としてしまった次第。

う〜ん。
それにしても、この本は今月出たばかりだから、次は来年になってしまうんでしょうねぇ。
待ち遠しすぎます。

これまで謎だった部分のアウトラインが明確になりつつあり、それによって、由宇や闘真の心にも変化が現れてきた第六巻。
それが、次の第七巻では、どのような形で結末を迎えるのか、本当、楽しみ。

ていうか、この話、次の巻でちゃんと終わる……だよね?
それがわずかばかりの心配だったりするのですが。

ま、それは差し引いても、これはかなりオススメ。
次の巻を待っている間にネタバレされちゃって、興ざめなんてことにならぬよう、このシリーズを読んでいる方は、早々に読んじゃってしまうことを推奨しておきます。

以下、ネタバレ。
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author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★★[最高!], 07:57
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【小説】 9S V
9S (5)
9S(ナインエス) (5)
葉山透

いやぁ、9S、相変わらず安定した面白さですねぇ。
豊富な科学知識を豊かな表現力でスイスイ読ませていく技術は、今いるライトノベル作家陣の中でも、群を抜いていると言って良いんじゃないでしょうか。
これだけ安定したSFを読むのは久しぶりなので、本当に嬉しい限り。

と、葉山氏に関する賛辞はこれまでにして、9S第五巻の書評を。

ある出来事をきっかけに物語が始まり、収束に向けて流れていく、というのが、これまでの9Sシリーズだったのですが、今回の話はちょっと流れが変わっています。

どう変わったかというと、これまでの話が「闘真と由宇」が中心であったのに対し、第五巻からは「9S」という物語が中心になっています。
そのため、これまでおざなりになりがちだった、闘真と由宇以外の存在がクローズアップされはじめており、壮大なグランドフィナーレに向けての展開を予感させます。

また登場人物も人間味を増しており、闘真と由宇は言うに及ばず、真目麻耶もお嬢様から一人の人間として感じられるようになってきました。
そして何より、峰島勇次郎という人物に人間としてのアウトラインが見え始めたのは驚かされます。

で、今の話から勘の良い人は気づいたかもしれませんが、今回の話はこれで完結してはいません。
要するに、上巻という位置づけです。

後書きに寄れば、今月発売される9S (6)が下巻か、あるいは中巻になるとのことですが、そこはどうしても話が長くなってしまう葉山氏のこと。おそらく中巻になるんじゃないかな、と踏んでおります。

まぁ、いずれにしても、この話が完結したとき、第五巻の本当の評価ができるだろうということで、今回は抑えめのこの評価となった次第。

あぁ、早く続きが読みてぇ。

9S 6
9S 6
posted with 簡単リンクくん at 2005. 8.12
葉山/透〔著〕
メディアワークス (2005.8)
価格 : 599円
通常24時間以内に発送します。


author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★☆[良い!], 06:17
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【小説】 9S IV
9S(ナインエス)〈4〉
9S(ナインエス)〈4〉
葉山透


うぅむ、またもや更新に間が開いてしまいました。すみません。
たまにこうした忙しさが訪れるんですよ。
寿命が縮んだ気がしちゃうから、こういう死にそうな忙しさは訪れないでほしいんですけどねぇ。

と、愚痴は置いておきまして。
昨日も申しました通り、読みました9Sの第四巻。

お、おもしろすぎっ!

最初、411ページという厚さに、中だるみとかあったらイヤだなぁと思っていたのですが、そんな心配まったく必要ありませんでした。
下巻の冒頭は、物語の中盤であるため、本によっては中だるみから始まったりするものですが、本作に関してはその例に当てはまらず。

次から次へと怒濤のように襲ってくる展開の早さは、まさにジェットコースター的で、411ページという厚さも何のその。
気が付けば二時間経過していて、きちんと読了していたという感じですね。

しかも、第三巻で膨大に広げられたSF的風呂敷を、きちんと伏線を抑えながら収束させていく第四巻の展開に加え、ブラコン麻耶と由宇の闘真を巡るラブラブ対決は、どちらも僕好み。
これだけ難しい単語が羅列される本でありながら、ここまで読みやすい作品って、そうそうないんじゃないかなぁ。

ただ、上下巻という構成上、そして9Sという物語の複雑な設定上、第三巻と第四巻は、連続で読まないと意味が分からなくなるので、それが欠点といえば欠点……かな?

とにかく、本作はアクションSFにラブコメ少々という感じで、骨太なSFを手軽に読ませてくれるという意味では、最高傑作と言って良いくらい。

本巻は、これまでの9Sシリーズで謎だったことがいろいろと明らかになる巻となっていて、それにうまくラブコメが加味されていますので、9Sを愛する方には、本当にオススメの一冊ですよ。


以下ネタバレ。
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author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★★[最高!], 05:39
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【小説】 9S III
9S(ナインエス)〈3〉
9S(ナインエス)〈3〉
葉山透

先日、携帯の件で、販売店と一悶着あった馬数です。

えぇ。もちろん、言ってやりましたとも。
高純度な皮肉をたっぷりと含ませてネチネチと。
決して

「次からは気を付けてくださいね」

なんて言ってませんとも。ええ!

くすん……。


と、それはさておきまして。

本日読んだ9Sの第三巻。

お、おもしろすぎる〜〜!!

怒濤の急展開。
息もつかせぬストーリー。
奇想天外な物語。

どれも、この本のためにあると言っても良いくらい。

たった一行の文章で、次から次に浮かんでくる映像も、魅力たっぷりに動いてくれるキャラクターも、アイディアがふんだんに詰め込まれた設定も、何から何まで最高!

しかも、物語の冒頭で出てきた闘真の伏線を予感させる行動が、物語の後半できちんと活かされているハイセンスな物語展開は、ただもう感心するばかり。
全巻通して、けっこう分厚い本ばかりなのに、これだけ読みながらワクワクしちゃう本は久しぶり。
やっぱ、葉山さんが持つアクションSF作家としてのセンスは天下一品ですわ。

あぁ、もう。
詳しく説明したいんですが、何を話してもネタバレに繋がってしまうのが歯がゆくてしかたありません。

勢いで読ませるアクションSFが読みたい方は、何も言わずに、このシリーズを購入しましょう!

あ、ちなみに、この本は次の四巻との上下巻構成となっております。
一冊ずつ購入している方は、ここだけ四巻と合わせて購入することをお勧めします。

さて、明日は第四巻。
あぁ、続きが楽しみだ〜。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★★[最高!], 06:59
comments(0), trackbacks(1), - -
【小説】 9S II
9S〈ナインエス〉(2)
9S〈ナインエス〉(2)
葉山透, 山本ヤマト


おもしろいですねぇ。
前巻のSFテイストを残しながらも、キャラクターの魅力を増やして、より親しみやすい作品になっています。

また、SFアクションの名に恥じないアクション要素も満載で、それぞれのキャラが持つ特性を活かしながら、強敵に向かっていく様子もハードボイルド小説を彷彿とさせる展開で、グッド!
一方、ミステリー要素が前回に比べて、幾分か減ってしまっていたことですが、それも先述のアクション要素とキャラの魅力で十分にカバーしきっています。

ただ、一つだけ惜しい! と思わせる点がありまして。
それは、ラストのストーリー展開。

これは読んでいただければ分かると思いますが、中盤までの流れと、そこからラストまでの流れ、そのスピードがあきらかに違うんですよ。
これは、怒濤の展開というより、じっくり広げていった風呂敷を、大慌てで畳んでいったような、そんな印象を受けます。

あとがきを見る限り、これは編集行程でかなりの枚数制限を受けた結果じゃないかなぁ、と思うのですが、正直僕としては、これが非常に残念でした。

やっぱねぇ、SFというのは、理路整然と物語が集結していく辺りに魅力があるわけで。
その行程が端折られてしまうのは致命的だと思うんですよ。

確かに

長すぎる小説=高価になる=購入者が敬遠する

という図式を編集サイドが懸念するのも分かるのですが、長いと思われた第一巻は好評だったと思いますし、シリーズ全編通して、内容重視の姿勢を貫いて欲しいなぁ、と思いますね。


以下、ネタバレ。
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author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★☆[良い!], 00:16
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【小説】 9S
9S(ナインエス)
9S(ナインエス)
葉山透

内容。

かつて「狂気の天才」と呼ばれた一人の科学者がいた。
彼が残した驚異の発明は「遺産」と呼ばれ、それを求める国家や組織は、今でも後を絶たない―。
そして現在。
海上に浮かぶ循環環境施設スフィアラボが、施設内の「遺産」を狙った武装集団により占拠される。
制圧には困難が予想される中、切り札として召集されたのは拘束具に身を戒められた奇妙な少女だった!
「遺産」を熟知する天才的な頭脳に、誰もが心奪われる美貌。
その正体とは一体…。ついに解き放たれた謎の少女と兇暴なテロリストの壮絶な闘いが今、始まる!


というわけなんですが。
まず細かい説明をする前に叫ばせてください。

くぅぅぅぅ

素晴らしすぎる!

素晴らしすぎますよ!

スッキリしました。
では、細かい書評を。

この作品、まさに近未来SFという言葉がふさわしい作品で、ソノラマ文庫でSFを楽しめた人なら、ぜひオススメしたいシリーズですね。

一方、ラブコメ要素は控えめとなっているので、SFに拒否反応がある人にはお勧めできないかも。

というわけで、ここからはSF大好き!という方だけ読まれてください。




さて、じつを言うと僕は、最近のライトノベルにおけるSFというジャンルにちょっとした不満があったんですね。
それは、SFと言ってもファンタジーとの境がなかったり、SF的なアイテムを出しはしたものの、それに関する説明がなかったりするものが多かったためです。
そういう設定なら、別にSFというジャンルを使わなくても、と思ったことが多々あったわけです。

でも、この作品は違いました。
どんな不思議な事象にも科学的な解説を付していますし、もちろん「なんとなく科学的だから」という理由で出したアイテムは、一切ありません。
それどころか、一件ファンタジーじみたものにも科学的な解説を付随させるなど、徹底して「なんとなくスゴイ技術」という考え方が排除されているわけです。
これがもう、たまらなく僕のSF魂を揺さぶりまして。
この辺が、僕にとってソノラマ文庫を彷彿とさせたポイントなのかもしれません。

ちなみにライトノベルでは、もっとも重要とされるキャラクターですけども。
もちろん、こちらも十分に魅力があります。

主人公である坂上闘真には、ラボで働く身の上ながら、財閥に彼を「お兄様」と慕ってくる妹がいたりしますし、ヒロインである峰島由宇も、普通の女性と変わらない肉体を持ちながら、軍隊を相手にしても負けないほどの戦闘力を持つというミステリアスな魅力を物語の中で見せつけます。

ちょっと自分本位の感想が過ぎたかもしれませんが、本当におもしろいSFは久しぶりだったもので、ご容赦を。


【追記】
これを書き上げた後、他のレビューサイトを読んで、どうやらこれのキャラは、月姫と被っているらしいということを知りました。
あのゲーム、やったことないんで、気づかなかった……。


以下、ネタバレ。
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author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★★[最高!], 06:16
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