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- 【漫画】 護くんに女神の祝福を!
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2007.03.10 Saturday
僕の大好きなラブコメシリーズである護くんに女神の祝福を! のコミック版ですね。
作画は小説と同じ佐藤利幸さんが担当されているわけですが、う〜ん、正直微妙。
まず、この本で感じてしまうのが、コマ割の乱雑さ。
だいたいコミックというのは、一ページで9コマが限界と言われていますが、この本は、全ページに渡って、その限界ギリギリで描いている、といった感じ。
しかも、そのコマ割が目線に沿っていないため、読み手が努力して次のコマを探してい
かなきゃならない場所が多々あります。
そんな構成ですから、原作を知っている人間でも、途中で投げ出したくなるのは二度三度ではなく、僕も、このレビューを書くためということで、必死に最後に読み通した一冊でした。
ただ、何回か投げ出しては最初から読み直しているうちに気づいたのですが、あとがきで原作者の岩田さんが言っているとおり、なんと言うか、妙な味わいが出てくるんですね。
好き、とまではいかないけれども、まぁこれはこれで良いか、みたいな。
小説を読んでいるうちに、漫画が読みたくなった。だからこれを読む。
っていう程度になら、許容範囲の一冊といえるでしょうね。
ただ、原作を知らない人にとっては苦痛でしかないだろうし、こういうクセのある作品が好きな人でなければ、あまりオススメはできません。
う〜ん、このシリーズ、すっげぇコミック化を希望していたのですが、あまり向かない作品だったんでしょうかねぇ。
- 【小説】 護くんに女神の祝福を! (8)
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2006.10.02 Monday
護くんに女神の祝福を!〈8〉
岩田 洋季
せっかくネット環境の中にいるので、久々にラノベ書評なぞ。
さてさて、僕が現在のラノベにハマるきっかけを作ってくれた、護くんシリーズの第八巻。
絢子と護、そしてその二人をいじりまくることが大好きな生徒会メンバーが、南国の島@パラオへ行くことになる、というのが主軸なのですが。
何ていうんでしょう。
今回はいつもと趣向が違う感じ。
もちろん、普段どおりの激ピュアラブコメディも満載なのですが、ラストエピソードに向けてってこともあるのでしょうか、何やら護と絢子、そして生徒会の周辺が騒がしくなり始めました。
分かりやすく言っちゃえば、シリアス路線に向かう可能性が出てきた、ということ。
この作品に激甘なラブコメ要素を期待し続けている僕としては、ちょっと残念な気もしますが、やはりシリーズものとしては、そうとばかりも言ってられないってことなんでしょうね。
とりあえず、この本は前編に当たっていますので、この本の評価は次の後編(もしくは中篇?)次第。
というわけで、今回はこの評価にとどめました。
次はいきなり辛い展開、ってことにならなければいいなぁ。
追記
うぅむ。やっぱり手元に本がないと、感想を書きづらいですねぇ。
ちょっと前に読んだ本だったから、内容もうろ覚えだし。
この辺も考えて対策せねば。
- 【小説】 護くんに番外編で祝福を! (2)
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2006.02.09 Thursday
護くんに番外編で祝福を!〈2〉
岩田 洋季
さて、ブログを更新していなかった間に読んでいた本の感想。
「護くんに女神の祝福を」の番外編でもあるこの本も、その一冊なのですが、なんていうか、物足りなさみたいなのが残っちゃった一冊でしたね。
いや、おもしろいことはおもしろかったんですよ。
特に冒頭の『雪降る日のハート・オン・ザ・ラン』なんかは、僕が読みたい激ピュアラブコメでしたし、『BLACK&WHITE』については、これまで語られなかった鷹栖絢子のダークな過去が明らかにされ、それがこのシリーズの奥深さを支えてくれます。
ただ、物足りなさを感じた話が、ただ一つだけ。
それは『ジョシコウセイクエスト』。
エメレンツィアが、一人前の女子高生になるべく、様々なことに挑戦していくという話なんですが、なんていうか、ウソの情報に振り回され続けるエメレンツィアが、だんだん可哀想になっていくんですよ。
これじゃ、絢子の対抗馬どころか、ただの噛ませ犬でしかないんですよね。
やっぱり僕としては、もうしばらくは「絢子がんばれ……でもエメレンツィアもかわいいし、負けるな!」なんて、身勝手な応援をしていたいんです。
だから、その意味で、今回の一冊は、ちょっと評価が下がっちゃいました。
次は本編の八巻が出てくるはずなんで、そういう展開だったら嬉しいなぁ、なんて思っております。
うぅ。連続で更新しているので、そろそろ体力がなくなってきた……。
- 【小説】 護くんに女神の祝福を! (7)
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2005.10.10 Monday
護くんに女神の祝福を! 7
岩田 洋季
昨日予約していた本が、届きました。
発売日当日、楽しみにしていた本が読めることなんてそうそうないので、これはかなり嬉しい!
そして何より、読めるのが数ヶ月前から楽しみにしていた本でしたから、その喜びもひとしお!
というわけで、僕の大好きなシリーズ「護くんに女神の祝福を」の第七巻。読み終わった感想はどうだったかというと。
いつも通りにおもしろい!
あいかわらずの激ピュア激あまラブコメ!
あれもこれも、すべてがボクの好み!
やっぱり、このシリーズ大好きだぁぁ!
というわけで、毎回そうなのですが、今回も例に漏れず、最高評価の一冊となりました。
今回は、登場キャラ全員が新年度を迎え、新たに新入生を迎え入れることに端を発した物語なのですが、ここで岩田洋季という人の凄さを感じてしまいました。
というのも、新学年ということで、今回から三人の新入生がキャラとして加わったのですが、それぞれのキャラを見事に生かし切っているんですよ。
普通、キャラが十名を超えるとなると、それを使い分けるだけでも一苦労。
むしろキャラが被っていたりしてもおかしくないものです。
しかし、この本に関しては、そうした不手際は一切見受けられません。
これまでのキャラクターはもちろん、今回から導入された新キャラに関しても、すべてに個性が与えられていて、もう、その生き生きとした動きが伝わってくるんですよね。
しかも、今回は学園内でのトラブルが発展して、生徒会VS○○○という戦いの図式が繰り広げられるのですが、これがまた胸の空くような逆転劇で、ボクの好みなんですよね。
読めば読むほど先が気になっちゃって仕方がない。
こいつら、今度は何をやらかす気だ!?
なんてワクワクしながら読み進めているうちに、あっという間に読了しちゃってました。
それに、今回からは、新たな恋愛模様も繰り広げられていますので、このシリーズが大好きだという人は、絶対に買わなきゃ損。
いや、やっぱりこのシリーズは良いですねぇ。
【追記】
内容は非常に良いんだけど、今回の見返しにあるあらすじ。
これはちょっとネタバレすぎるような気がします。
まぁ、シチュエーションを楽しむ作品なので、これくらいで楽しみが奪われたりすることはないですが、やっぱ、もう少しは楽しみを残していてほしかったなぁ。
以下、久しぶりのネタバレ。
- 【小説】 護くんに女神の祝福を! (シリーズ)
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2005.04.10 Sunday
護くんに女神の祝福を!
岩田 洋季
なんてこったい!
こんな小説があったなんて!
最初にこの本を読んだときの第一印象がこれでした。
ていうかですね。
精神と感応するビアトリスの存在を考え、それによる世界の影響や舞台設定を作っておき、その中に個性的なキャラクターを配置しておいて、何をやっているかというと。
普通のラブコメですよ。普通の。
それも激甘。
高飛車なお嬢様、鷹栖絢子さんと、笑顔は素敵だけどそれ以外はほとんど普通の高校生、吉村護。
この二人が手をつなぐだけで顔を真っ赤にする関係になったとしたら。
んでもって、それを全力でからかおうとする脇役たちがいたら。
そりゃもう、何やってんだ、お前ら。
と読んでる人間が恥ずかしくなってしまうほどの物語ができるわけです。
しかも、ビアトリスという存在もとってつけたような存在にはせず、ビアトリスありきの物語に仕立てている作者のセンスは、ただただ感服するばかり。
ラブコメ好きなら絶対に損はしませんので、ぜひ一度読んでみてください。
ちなみにコレ、僕の中でコミック化&アニメ化希望第一位の作品です。
それはそうとエメレンツィア、巻を追うごとに可愛らしくなっていくなぁ。