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【小説】 狼と香辛料 II
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すみません。またちょっと間が空いてしまいました。
で、その理由は前回と一緒。
本を読んだ直後に更新、ということができなくなってます。
体力がないのか、気力がないのか。
どうにかしたいのですけどねぇ。

さて、第一巻で期待を膨らませ、挑んだ第二巻。
予想通りにすばらしい!
残念ながら、そのおもしろさを語るには、物語の中盤まで説明しなければならないため、ここでは多くを語りませんが、これだけは言っておきます。

中盤以降のワクワク感がたまらない。

どういうものかというと、図式にすればこんな感じ。

日常→絶望→希望→逆転勝利。

オーソドックスといわれればそれまでですが、でもこれは黄金の図式でもあります。
ハラハラさせておいてから、一気にハッピーエンドに向かっていく物語は、まさにワクワク感の塊。

いやぁ、しばらく読んでいなかった冒険小説の興奮が蘇ってきた感じで、希望が見えた瞬間、小声で「おっしゃ、これからだ」なんて呟いちゃったほどです。
いやぁ、すばらしい構成力です。

一方、キャラクターの方ですけども、こちらもなかなか。
特に注目したのはロレンスのキャラクター。
第一巻では非常に「普通」なキャラクターだったロレンス。
しかし、この巻で、その位置づけが少し変わりました。
それは「ちょっとだけ頼れる男性」という位置。
ボクは、多くの男性が理想とする自分の姿って、こうしたロレンスみたいなものだと思っています。
そりゃ、何から何まで頼ってもらえるような存在にはなりたいですが、そうそうなれるものではないし、第一現実味もない。
しかし、少し頼れる人、という程度になら、なれるんじゃないかな、なんて思ったりしていると思うんですね。

だから男性の読者は、ロレンスに感情移入しやすいんじゃないかと思うわけです。
ていうか、ボクがそうだっただけなのかもしれないですけど。

だから、自分の分身のような存在であるロレンスががんばる姿は心から応援できたし、希望が見えた瞬間は心から喜ぶことができました。

いやぁ、ホロが第一巻よりも可愛くなっていることは予想していたけど、ロレンスのキャラがここまで良い味を出してくるとは予想外でした。

これは次の巻が楽しみです。
次はどんな展開が待っているんだろう。
噂ではラブコメ要素が強くなっているっぽいので、それにちょっと期待、かな。
author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★★[最高!], 04:08
comments(0), trackbacks(0), - -
【小説】 狼と香辛料
支倉 凍砂
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更新、遅れてしまいました。ごめんなさい。
やっぱり、本を読むのが遅くなってるわぁ。
というわけで、この言葉からも分かると思いますが、久々にラノベを読んじゃいました。
前々から気にはなっていたものの、まったく手を出していなかった一冊。

この本に手を出さなかったのには、二つの理由があります。
ひとつは、ジャンルがファンタジーであったということ。
昔、ファンタジー小説がいやというほど流行っていた時期があって、僕としては、その頃に一生分のファンタジー小説を読んじゃった感があったんですね。
だから、ファンタジー小説はもういいや、という感じになってました。

そして、もうひとつは、この作品のヒロインである「ホロ」の語り口調。
さすが数百年も生きている賢狼というだけあって、ホロのしゃべり口調はどうもババくさくて、それが僕の中では、どうにも萌えにつながらなかった。

しかし、そんな理由で敬遠していた作品が、「このライトノベルがすごい2007」で第一位を獲得している。
僕は、この本でハルヒシリーズに出会っていますから、さすがに一位の結果は無視できない、というわけで手に取ったわけなのですが……。

いや、よく出来てる。

というのが、この作品に対する正直な感想でした。
はっきり言って、爆発的なインパクトがある作品ではないのですが、ファンタジーと経済を組み合わせる考え方は奇抜でしたし、絶妙でした。
普通、経済の話をするなら現代劇でなきゃいけないものですが、たしかにこのタイプの話なら、ファンタジーでなきゃ成立しません。
うん、よく考えている、って感じです。

それに文章やストーリー構成もなかなかのもので、以前に読んだ「女子大生会計士〜」で感じた、キャラの魅力が薄いだの、人間関係に触れていないだのという不満が、この本ではまるまる解消されていた感じ。
特にロレンスとホロのやりとりでは、その滑稽な様子がまるでアニメでも見ているかのように、はっきりイメージできます。
ただ、その一方で、主人公であるロレンスというキャラは印象が薄く、そこがちょっともったいなかったかなぁ、とは思ったりもしたのですが。
ま、それがあったからこそ、ホロの魅力が際立ったのかもしれませんが。

この作品、十分にアニメの可能性を持っていると思うので、そうなったら、ちょっと観てみたい作品だったりします。

では、以下、ちょっとネタバレ。
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author:馬数翔(まかず・しょう), category:評価…★★★★☆[良い!], 05:34
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